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2018年07月29日(日) 放送分

平出和也登山家・山岳カメラマン
Vol.1012

天才クライマーが人生をかけて挑む「K2」新ルートを探す旅。
“非情の山”の圧巻映像!

未踏峰・未踏ルートにこだわり、世界が驚く数々の新ルートを制覇してきたトップクライマーの平出和也。2009年には登山界のアカデミー賞とも言われる「ピオレドール賞」を日本人として初めて受賞。また、自らの登攀映像を撮り続け山岳カメラマンとしても世界的に活躍する39歳だ。
去年の夏、平出は実に15年間にわたって挑み続けてきたパキスタン・カラコルム山脈の「シスパーレ」に4度目の挑戦の末、成功。北東壁に新たなライン(ルート)を引き、その難易度と執念が、世界からも絶賛された。
あれから1年・・・平出は燃え尽きていた。シスパーレのように、全てをかけて挑めるような山が、今後見つかるのだろうか・・・?
番組では、再びパキスタン・カラコルム山脈を訪れた平出に密着する。彼が「次なる山」として見据えているのは、標高8611m、世界第2の高さを誇る「K2」だった。高さこそエヴェレストよりも低いものの、厳しい気候条件や雪崩、滑落の危険性から世界で最も登るのが難しいとされ、遭難者が極めて多いことから「非情の山」とも呼ばれている。
平出はこの6月から1ヶ月、K2の偵察に入った。いまだ誰も登ったことのない西壁からの新ルートを見つけるためだ。衛星写真以外では、殆ど資料や写真がなく、登ってみないことにはその姿を目にすることは出来ない。果たしてどんな場所なのか・・・天才クライマーが挑む「K2」の知られざる姿と、平出の果てしない挑戦の人生を追った。

PROFILE

1979年長野県出身。元々、陸上の競歩選手だったが、ルールの定められた中で人と競いあうことに疑問を持ち大学2年の秋に山岳部へ。そこで山の世界の虜になる。
少人数で、荷物を軽量化しスピーディーに登る「アルパインスタイル」を得意とし、誰も足を踏み入れたことのない未踏峰・未踏ルートにこだわってきた。これまでヒマラヤの8000m峰を5座、7000m峰を10座、6000m峰を4座制覇している。また山岳カメラマンとしても活躍し、平出にしか撮れない映像を求めて日本のみならず、海外からも依頼が舞い込む。2017年、登山家とカメラマンとしての実績が認められ、植村直己冒険賞を受賞。1年の3分の1程度しか自宅に戻らないが、2児の父親でもある。39歳。

STAFF
演出:和田萌
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:中島健郎・倉渕宏幸
音効:早船 麻季
編集:林宏
制作協力:オルタスジャパン
プロデューサー:中村卓也・重乃康紀

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