村上茉愛体操選手

Vol.1001

数々の栄光の歴史を刻んできた"体操王国ニッポン"しかし、そこに女子選手の姿を思い浮かべる人は少ないだろう。
そんな中で昨年、女子体操競技の世界選手権"ゆか"において日本人として実に63年ぶりとなる金メダルを獲得し、先月の全日本選手権でも堂々3連覇を果たしたのが村上茉愛（むらかみまい）だ。彼女をトップへ押し上げたのは、これまで世界でも数人しか成功させることができなかったH難度のシリバス（後方抱え込み2回宙返り2回ひねり）。小学6年生で既にこれを成功させた村上は、恵まれた脚力と抜群の跳躍力で観客を魅了し体操界のニューヒロインとして一躍脚光を浴びる存在になった。今や、東京五輪でのメダル候補として押しも押されぬ存在となった村上だが大躍進の秘訣は何か？
彼女は言う「これだけ厳しくて、これだけ練習して、これだけ追い込まれるからこそ勝てると思う」
番組では約5か月間村上に密着。普段はこちらが拍子抜けするほど明朗快活で屈託のない笑顔を見せる女子大生の村上だが、そこは名門日本体育大学の主将。裏には繊細な一面と当然のことながら血の滲むような努力があった。
身長148cm。日本の大きな期待を背負う小さなヒロインの素顔に迫る。