ドラマも中盤に差し掛かりましたが、ドラマの創り方も今回で第8回目。
今回は美術部CG担当の佐々木好一さんにお話を伺いました。

なかなか聞きなれないCG担当というお仕事。一言で言うと「ドラマで使用する平面のものをパソコンで作成する」とのこと。具体的にはどんなものを作成しているか聞いてみると、これがなかなか意外なものがでてくるでてくる。桃色春香のCDジャケットやポスター、ドラマの中で七海が読んでいる雑誌の表紙、特進Aクラスの5人が悪戦苦闘しながら解いているテスト用紙、プリクラ画像、それに何気なく壁に貼られている標語…、数え上げればきりがないくらいなのである。

実際に今回のドラマ「ドレミソラ」で作成したアイテム数を聞いてみると、
「30〜40個は作りましたね。一つのアイテムの作成にかかる時間は大体2、3時間くらいです。長くても5、6時間で仕上げちゃいます」とのこと。

中でも今回目立っているのは桃色春香のCD関連グッズ。CDジャケットやポスター、のぼりなど本当に明日からCDプロモーション活動ができるのではないかと思わせるほど完成度の高いものばかりである。

「監督や演出担当の方の希望を聞きつつ、衣装さんやスチールカメラマンの方のご協力をいただいてパソコンで作成した力作です。スタッフの皆さんの協力あってのものですね。ジャケットの画像では髪の毛の一本一本まで綺麗に写るようにチェックしました。今回のジャケットはバックがピンク色ですよね?白バックのときとは髪の毛の質感が違って見えるんで注意しています」

テレビ画面ではなかなか伝わらない細部にまでこだわっているのだ。そんな佐々木さんのドラマCG担当としての思いは…。
「作ったものへの思い入れは強いですよ。愛情をもって作業していますから。それに遊び心も忘れないようにしています。臨場感をだせるようにポスターやのぼりにも本物と同じようにレコード会社の名前を載せたんですが、その名前も偶然隣にいたSプロデューサーの名字からいただきました(笑)。あと、実は過去のドラマ30で使ったアイテムをわざと今回のドレミソラでも出したりしてるんですよ。気づいてくれてる人、いるかなあ(笑)?」

最後に視聴者の方にメッセージを聞いてみた。
「自分が作ったものに関しては一切手抜きはしていないつもりです。目立たないものばかりですが、ぜひぜひチェックしてみてください」