古いアパートの一室にある「明智探偵事務所」。名探偵・明智小五郎の孫である明智中五郎（田辺誠一）は、今日も助手である小林少女（小池里奈）から、未熟さを責められている。そこに家賃滞納の催促に現れたのが大家の磯貝（要潤）。親の遺産で他にもマンションを持っているらしく、服装は成金趣味、話も長い。小林少女が外の廊下で磯貝の対応している矢先、事件は起こる。何と、事務所の中で中五郎本人が何者かの手によりロープで絞殺されてしまったのだ。
驚く小林少女。しかも部屋には遺体となった明智とは別にもう一人の明智の姿が。小林少女には幽霊になった明智が見えるのだった。
警察に連絡を取ろうという二人の前に、今度は明智の父親の霊・明智大五郎（西岡德馬）が登場する。大五郎はふがいない三代目に名誉回復の機会を与えるため、自分で犯人を見つけた場合に限り、生き返らせることを約束する。中五郎は幽霊のまま犯人を突き止めることになった。
事件現場にやってきた高田刑事(田中要次）は、家賃のトラブルがあった磯貝を取り調べる。しかし彼には殺害時、小林少女と話していたという確かなアリバイが。ロープが釣り下がっていた天井裏を調べていた小林少女は、そこで洗濯表示のタグを発見。隙を見て自分の上着を調べる磯貝だが、裏地には「モナリザの刺繍」が縫われていて…。
