Interview 若林仁役 渡辺裕之さん
「父親」って何?テレビをご覧の皆さんは、こんなことふと考えたりしませんか?バラバラになった家族の父親・若林仁を演じる渡辺裕之さんは、実生活でも子煩悩なパパ。そんな渡辺さんが考える等身大の父親像は?

―まず、若林仁はどんな人ですか?
 冒険家なんだろうなーって。自分の人生に対して冒険したくなる人で、「〜らしく」ってことにもあまりこだわらず、物欲も出世欲もない人。だから役作りもあえて先生らしくはせずに、僕が48歳で仁と同年代だから、今の自分にあったものを揃えていけば仁に近づけると思ってます。例えば「五本指くつした」はいたり(笑)ズボンのポケットにはサイフでもタバコでも鍵でもなんでも入れちゃう・・・リアリティでてくるでしょ?

―仁さんはどうして離婚しちゃったんでしょう?
 妻の隙の無さが原因かもしれない。夫婦がよくすれ違うパターンですよ。いつの間にか妻は子供の事ばっかりに一生懸命になって、だんなは「俺の事もたまにはかまってくれよー!」って不満に思っているうちに、だんだん淋しくなってきて、酒やギャンブルや自分を必要としてくれる人にのめり込んじゃうんですよー。 

―ふーん。勉強になります・・・。
「男は子供」なんです!子供が子ども扱いされなくなってくるとSOSの信号出すんです。それと一緒。外では社会の人間としての役割を要求されて、うちでは「ダメだ」ばっかり言われてると、自分はどうしていいか解らなくなっちゃうんですよ。

―さて、小松拓也くんや森本亮治くんによくアドバイスされてますよね。
自分がからむシーンを出来るだけいいものにするためには、少しくらい嫌われ者になってもいいかなと思っています。孝文(小松)には「若者たち」という映画を見るように勧めました。あの作品の山本圭さんが演じている役が、孝文に近いかなと思って。

―空き時間は何していますか?
 スタジオにいます。楽屋は使いません。出番が無くてもスタジオの中にいたほうが、芝居のテンションや全体の流れがわかるので、待っている間も耳を澄ましています。

―真面目ですねー!!
 もともと器用じゃないんで、人一倍やらなきゃダメなんです。でもそこは見せたくないんだけど!

―渡辺さんはパパとして気をつけていることは?
なるべく子供には触れ合っていた方がいいと思っています。時間もエネルギーも割いて。家庭で安らぎたい子供の気持ちは向きあっていれば必ず伝わってきますから。


スタッフからは「アニキ」と呼ばれて慕われている渡辺さんです。差し入れのリポビタンDを見つけると、早速「ファイト!一発!!」の決めのポーズ。気さくでセクシーで時々お茶目な姿は、ひとまずスタッフ達だけで独占しておきます!