あらすじ


第1回(8月2日 月曜)
小学4年生の小川ちひろ(尾崎千瑛)はミュージカル『オズの魔法使い』を夢中になって見ていた。このときちひろは自分も女優になる、と心に決めていた。両脇には会社社長の父・直之(冨家規政)と母・久美子(斉藤慶子)が愛情深く見つめていた。外では大雨の中、直之の運転手・中野(小木茂光)の所に、息子・健一(塩顕治)が妻の危篤を知らせに来ていた。
半年後、運転手を辞めた中野は、直之の会社の新製品のアイデアを盗み一足先に格安で発売し、直之の会社は返品の山となる。

第2回(8月3日 火曜)
 中野の会社に押され新製品の売れる見込みのなくなった直之の会社では、次々と辞職願いが出されていた。クリスマスイブの夜、銀行に融資を断られ、挙句倉庫の中の在庫も盗まれた直之は失意の中にいた。家では、久美子とちひろがケーキを焼いて直之の帰りを待っていた。
 帰宅した直之は、ちひろにドロシー人形が踊るオルゴールを、久美子にはライオンのペンダントを贈る。児童劇団に通うちひろは、両親のために「オーバー・ザ・レインボー」を歌う。しかし翌朝、直之は会社倉庫で首を吊る。

第3回(8月4日 水曜)
 直之の死後会社は倒産し、家も抵当に取られた久美子とちひろは、久美子の弟・隆(甲本雅裕)の経営するうどん屋「けむりや」で住み込みで働くことになるが、隆の妻・美由紀(岩崎良美)は2人に辛く当たる。
 ちひろが転校した公立の小学校には、中野の息子健一も通っていた。母親が亡くなったのは小川一家のせいだと思っている健一にちひろはいじめられていた。

 第4回(8月5日 木曜)
 けむりやの給料だけではちひろを劇団に通わせられない為、久美子は歩合の良い内職を見つけたがそれは中野の会社のものだった。久美子がためらっていると、中野はさらに工賃を倍にすると持ちかける。ちひろの夢の為、久美子は引き受けることにした。
しかし働き詰めの生活は、一年前にガンの手術をした久美子の体を蝕んでいた。工場長の秋葉(赤塚真人)にも横恋慕され、久美子は疲労の度を増していった。

第5回(8月6日 金曜)
 春になり、ちひろは劇団公演の主役に選ばれていた。久美子はずっと咳が止まらず病院で検査を受けるが、ガンが再発して一刻を争う状態だと知る。しかしちひろの今後の人生を守る為にはこのまま入院するわけにはいかないと悩む。
 一方中野は、会社の隠された秘密を知る秋葉を消してしまおうと考え、久美子に罠を仕掛けようとしていた。そこに何も知らない久美子が、中野の援助を求める為に訪れようとしていた・・・。