月曜名作劇場 みなと署落とし物係 秘密捜査官 危険な二人

お知らせ

News

  • 3月4日(土)
    あさ8時「サタデープラス」遠藤憲一さんがロケVTR出演します。
  • 3月4日(土)
    あさ9時25分「せやねん」(関西ローカル)森尾由美さんが出演します。
  • 3月5日(日)
    よる10時「林先生の初耳学」浅野ゆう子さんが出演します。
  • 3月6日(月)
    ちちんぷいぷい」に鈴木福くんが生出演、遠藤憲一さんもVTRで出演します。
  • 3月6日(月)
    TBSラジオ「伊集院光とらじおと」に浅野ゆう子さんが出演します。
  • 3月6日(月)
    MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」に浅野ゆう子さんが出演します。
  • 3月6日(月)
    MBSラジオ「上泉雄一のええなあ」に鈴木福くんが出演します。

あらすじ

Outline

詐欺まがいの商法で巨万の富を得たまま、姿を消していたエコノミスト京極龍園(佐野史郎)が、復活を銘打った講演の最中に倒れ、死亡した。
翌日、みなと署の星野翔(遠藤憲一)ら刑事課の刑事全員が集められ、極秘任務が与えられた。京極の講演会場にいたのを最後に、行方不明となった捜査一課の刑事・古室(桐山漣)を捜せというものだった。その理由を明かさぬ本部からの命令に、星野は違和感を覚える。
同じみなと署の落とし物係に、元捜査一課の頭脳派刑事・里崎直美(浅野ゆう子)がいた。正義感が強く、署内一のプロファイラーとして将来を嘱望されていたが、組織に背いて警察内部の犯罪に迫ろうとして課長と衝突し、1年前に落とし物係に配転されたのだった。
里崎は星野の義姉で、妻を亡くし、10歳の息子・進(鈴木福)と2人暮らしの男所帯を気遣い、何かと進の面倒を見に来ていた。が、星野にとってはありがた迷惑。頭脳派と行動派、性格も水と油のごとくソリが合わない2人だった。
その里崎が元上司で警視庁の警務部長・西郷(高橋英樹)に呼び出された。失踪した古室刑事は里崎の元部下で、警視庁刑事部が秘かに古室を捜していることを知った西郷は、京極事件の裏に巨大な闇があるのを感じ、里崎に警視庁の捜査員・塚本亜希子という偽名で捜査を行なうよう、秘密捜査官に任命する。こうして、はからずも里崎は星野と同じ事件を追うことに。
たった一人で捜査を開始した里崎は、変装して京極が講演した会館の担当者・津野田(石橋保)を訪ねるが、その姿を星野に目撃されてしまう。そんな時、古室が長峰(隈本晃俊)という男の殺害事件現場の防犯カメラに写っていたという情報を得る。現場を訪ねた里崎は、暴走してきた車に轢かれそうになるが、間一髪、星野に助けられる。特命捜査が危険を伴うと感じた星野は、対立しつつも、里崎に協力を申し出る。
現場主義の星野は、京極が亡くなった時に傍にいた、司会の大村エリ(森尾由美)、医師の名高(曽我廼家文童)、撮影担当のカメラマン多田(内場勝則)を訪ね、当時の状況を聞いていく。一方、里崎は京極の死体検案書から、内ポケットから泥のついた旧1万円紙幣が出てきたこと、体内からある成分が検出されたことに引っかかる。
里崎に頼まれ、古室の部屋を捜査した星野は、部屋の中から古室の出身地・奈良の加里屋町にまつわるものを発見し、古室の故郷へ向かう。そこには古室と京極、さらに殺された長峰との接点が! 20年前、京極に騙され、町にあった小さな商店街が消滅したという事件があった…。

キャスト・スタッフ

Cast / Staff

キャスト

  • 里崎直美

    浅野ゆう子

    みなと警察署・会計課落とし物係勤務。元捜査一課刑事。署内一のプロファイラーと言われ、頭脳派の優秀な刑事として将来を嘱望されていたが、組織に背いて警察内部の不祥事を暴こうとしたのがきっかけで窓際部署へ飛ばされる。その捜査能力を見込んだ捜査一課時代の元上司・西郷の特命を受け、ある事件の秘密捜査官に任命される。
    亡き妹の息子・進をかわいがり、食事を作ったり、勉強を見たりと足しげく家に通う。

  • 星野翔

    遠藤憲一

    みなと警察署刑事課所属。所轄勤務で叩き上げの刑事。「現場100回」が口癖の行動派刑事で、常に肉体を鍛えており、いざという時は若手に負けない体力で、走って犯人を捕まえる。妻を病気で亡くし、息子・進と2人で暮らし。里崎とは義理の姉弟だが、何かと進の面倒を見に家にやって来る里崎を煩わしく思うことも。つい、「義姉さんとはソリが合わない」とグチがこぼれる。

  • 星野進

    鈴木福

    星野の1人息子。肉体派で熱い父親とは違って、小学生ながら冷静に周囲を見ている。何かと面倒を見てくれるおばさん(里崎)と父親の板ばさみになることも。

  • 西郷典幸

    高橋英樹

    警視庁の警務部長。里崎の能力を高く評価している元上司。エコノミスト京極龍園の事件の裏に巨大な闇があるのを感じ、落とし物係の里崎に秘密捜査を命じる。

  • 古室佑樹

    桐山漣

    休暇を取ったまま失踪した警視庁捜査一課の若手エリート刑事。里崎のかつての部下。

  • 京極龍園

    佐野史郎

    絶大な人気を持つエコノミスト。「京極式錬金術」と呼ばれた詐欺まがいの商法で巨万の富を得たまま姿をくらましていたが、復活講演中に倒れ、謎の死を遂げる。

  • 大田原慎之介

    小野寺昭

    西郷と警察学校の同期だった警察OB。民自党所属の政治家。

  • 大村エリ

    森尾由美

    イベント企画会社社員。京極龍園復活講演の司会を担当。

  • 津野田新

    石橋保

    ホール職員。京極龍園の講演のアテンド係。

  • 名高博敏

    曽我廼家文童

    名高薬局の薬剤師。京極龍園の講演の参加者の1人。

  • 多田雄一

    内場勝則

    多田カメラ店主。京極龍園の講演のカメラ撮影を担当。

スタッフ

製作
MBS
TBS
プロデューサー
村上嘉章(MBS)
脚本
菱田シンヤ
演出
亀井弘明(MBS企画)
編成担当
中井芳彦
制作協力
MBS企画

コメント

Comment

  • 里崎直美 役
    浅野ゆう子さんコメント

    私は背が高く大きいというイメージからか、これまで刑事という役をいただくことが多かったのですが、今回は「落し物係」ですので制服の場面が多く、自分の中でとても新鮮でした。撮っていただいた写真を見て、婦警さんというよりCA?もしくはパイロット?と、悦に入っています。(笑)刑事役ですので姿勢には気をつけています。

    遠藤憲一さんとはこれまでもコンビを組ませていただくことが多かったので、今までのものとは違う二人という形をつくりたい。というのがまず念頭にありました。今は、新しい二人になれたかなぁという手応えを感じております。遠藤さんよりほんの少し、私のほうが年上ですので、現場ではちょっと大きい態度を取らせていただいてます(笑)、それがドラマの上の関係性にも良い方向で現われていればと思います。

    高橋英樹さんが今回は、上司の役でご一緒させていただいているのですが、これまで奥さんだったりとか、愛人関係だったりが多かったので、そちらのほうも「危険な二人」だな、と(笑)。いつも「あなた~」というような感じで呼ぶ役柄でしたので、それとは違ったきりっとした関係性が見せられればと思っています。ですがいかんせん部下ですので、甘えないように気をつけています(笑)

    私は神戸出身ですが、神戸でのロケがとても多かったんですよ! 収録の合間に実家にも帰り、母も喜んでくれました。シリーズにしていただければ頻繁に実家に帰れるなぁと期待しています(笑)

  • 星野翔 役
    遠藤憲一さんコメント

    浅野さんとは何度も共演していて、刑事役でコンビも組んでいますが、今回は浅野さんが頭脳派、僕が演じる星野翔が肉体派という設定で、肉体派と言っても今回かなり暴力は封印しています! 僕はけっこう殴ったり蹴ったりの役が多いんで(笑)、犯人を捕まえるシーンで思わず、一発殴りそうになっちゃったんですど、パンチはやめました(笑)
    今回は浅野さんが義理のお姉さんということで、「お義姉さん」と呼ぶのは変な感じがしたんですが、その部分が一番新しいかな。家族の部分は淡々とコミカルに演じました。かつて共演していたときは、大喧嘩ばっかりする演技が多かったんですが、それを少し抑えた感じになっているかなと思います。

    何より、浅野さんがパッと見で変わったと思うのは、やっぱり制服姿ですね!(浅野さんの)制服姿は見たことなかったんで。初日の撮影では、私服のシーンからだったので、制服姿だとは知らなかったんですよ。ちょっと…色っぽいなって思いましたね(笑) 制服っていいなと。新鮮ですよね。

    今回、ロケで神戸、大阪、奈良に行ったんですが、大阪のおばちゃんに「犯人?」と声を掛けられました(笑)けっこう刑事役をやっていて、犯人役はもうやっていないんですけどね。ほっといたら犯人になってしまうんで(笑)、台本に沿って犯人を一生懸命追いかけて行くという展開の中で、(犯人役じゃないことを)表していくしかないですね。

    高橋英樹さんとはかつて時代劇(NHK「慶次郎縁側日記」2004年)で共演して、英樹さんの手下役で人情時代劇を演らせていただきました。実は、英樹さんは忘れているかも知れないですけど、以前「遠山の金さん」でご一緒した時に、僕がお白洲で裁かれたことがあるんです。今回、捕まえられる役から捕まえる役になれたのが光栄です。

  • 星野進 役
    鈴木福くんのコメント

    短い間だったけど、すごい楽しかったです。(父親役の)遠藤憲一さんが優しかったし、面白かったです。共演がすごく楽しみでした。いろいろ演技プランを組み立ててくれて、すごいいろいろ教えてくださったし。親子のシーンで、台本になかった親子の取っ組み合いをやったり。遠藤さんが考えて、「そうやろうね」って教えてくれて。すごいな、って思いました。上から目線みたいですけど(笑)、「遠藤さん、素晴らしい!」です。

    浅野さんも、スタジオに母と一緒に来ていた僕の生まれたばかりの妹のことも気にかけていろいろ話しかけてくれて、すごい優しかったです。

  • 西郷典幸 役
    高橋英樹さんコメント

    浅野ゆう子さんとは非常に長い付き合いだし、遠藤くんとも長いし、良い芝居をお互いやってきた仲間なので、このドラマの共演も非常に楽しみにしていました。
    今回のドラマで、浅野さんを秘密捜査官に任命するのは俺しかいないだろう! と、自信を持って演らせていただきました。警務部長の西郷は、このドラマで正義というものをどれだけ表現できるか、前に出せるかという、重要な役どころだと思います。この作品が良い形で仕上がり、また大勢の方に見てもらえればありがたいです。

    実は私は刑事ドラマをやってきた中で、制服を着るのは初めてなんです。これまで警部とかそういう役が多かったものですから、ほとんどスーツばかりで、制服は着てないんですよ。たぶん警察手帳の証明写真用の撮影で着たぐらいかな? 映像では初めてですね。今回は、まず、形から入りました。警察内部で警務部長という、これだけ偉い役をやるのは初めてですが、次は警視総監を狙っていきたいですね(笑)。

    2人とも(浅野さん、遠藤さん)本当に久しぶりですけど、あんまり変わらない。それぞれ立場が変わってきたのを見ていると、非常に楽しいな、と思います。共演させていただけることをすごく喜んでいます。お互いにがんばっているな! というのが感じられて非常にうれしいですね。キャラクターの違う2人が主演をして、新しいドラマを作り上げるというのは、とてもエネルギーがあってそばで見ているだけで興奮しますし、2人がどんな芝居をして、どんな戦いをしているのか、完成した作品を見るのが楽しみですね。

  • 京極龍園 役
    佐野史郎さんコメント

    僕が演じる京極龍園は怪しいエコノミストですが、生い立ちとかまったくわからないわけですし、一体、どんな人なのだろう、どうしてそうなったのかと、役作りを考えました。他人を全く信用してないし、お金を通じてしか他人と関わることが出来ない、心じゃないんですね。とても不幸な人間に感じます。今の日本、グローバル社会と言われて久しいですが、異なる価値観の人たちを同じ尺度で計るとき、数字と経済に頼りがちです。そういう点では現代に生きる人の象徴のような気もします。

    冒頭の講演のシーンでは、かなり大げさにやりましたが、あれは政治家の方の演説を参考にしました。もちろん、京極のような騙し方は犯罪ですが、演説している時は、騙そうとしていたのかどうか本人にもその意識がないかも知れない。誰しもお金を増やしたいと思うのは、きわめて普通の話ですよね。でも、それが普通の社会ってどうなの? 今の日本のあり方を問い直すテーマを抱えたドラマなのかもしれません。

    ドラマは、劇場や映画とは違って、何気なくテレビをつけたら流れているものでもあるので、その中に理路整然とは説明の出来ない問いかけを感じ、身近なこととして考えてもらえたらと思います。(僕のオーバーアクションが)視聴者の目に止まるきっかけとなれば、うれしいですね。冒頭はデフォルメしてテンション高く演じていますが、過去の本質の部分はものすごく暗く、京極の人間味が出ていればと思います。