MBS 毎日放送

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第75回 松浦景子

―バレエの道には?

よく「バレエの道に行かへんの?」と言われたんですけど、あまりバレエでやって行こうと思ったことがなくて。
バレエでやって行こうと思ったら、かなり身長やスタイルがいるんです。

私は背が低めなので、中学・高校生の時に、「あかんな」って気づき始めて。通っていたバレエの教室が元タカラジェンヌの先生だったので、宝塚の道もあったんですが、先生に宝塚でもちょっと背が足りないと言われて…。
「全然道ないやん!」
ってなってしまって。

まわりの仲いい子たちはみんな宝塚入るとか、バレリーナとして海外に行くとかなってきて、
「自分はどうしよう?」
って思い切ってお笑いの道に行くか、普通に就職するか迷っている時に、お父さんが病気になってしまったんです。

今までのものがスパーっとなくなったみたいになって。
これは変わり目かなと。
バレエってメチャメチャお金かかるので、そこからいろんなバイトとかして自分で稼いだお金でバレエ用品を買ったり、コンクールに出たり。

バレエ推薦で大学に入って、奨学金もらって。
精神的にずいぶん追い詰められてましたけど、お父さんのこと考えたら、そうせざるを得なくて。
その父が病気になってから、
「もうお笑いはいい」
って言いだしたんです。
テレビとかバラエティとかで笑ってられへんからって。

でも私からしたら見て欲しくて。
笑った方がいいっていうのもあったし。
新喜劇やったら、傷つかないし、平和な笑いかなと思ったので、毎週録画してたのを真っ暗な部屋で流したら、笑ってくれたんです。
けっこう暗い話ですけど、新喜劇って、こういう状況の人でも笑えるんや、ってものすごく魅力を感じました。
父が亡くなり、ちょうどその時期に新喜劇のオーディションがあって、これは運命的やなと思って…。

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