幸村の自ら下した決断によって、もたらされた結果。槍を振るだけでは、日ノ本の明日を切り開くどころか、ただ一人の人すら救うこともできないのではないか――。己の判断が持つ責任の重さと「将」としての在り方に、激しく揺れ動く想いを抱えたまま西への道を進む幸村に、ある出逢いが待ち受けていた。