第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

高校ラグビー 持ち味も発揮もまたも大阪桐蔭の壁 桐蔭学園・藤原監督「未来につながる」

○大阪桐蔭(大阪第1)26―24桐蔭学園(神奈川)●(高校ラグビー決勝・7日)

 思い描いた展開に1トライ、足りなかった。桐蔭学園の藤原監督は「ある程度、失点はする。勝つためには5トライは必要」と試合前にチーム内で共有していたと明かした。

 正念場は後半開始直後だった。相手陣22メートルライン付近での守り。FWの集散の速さで上回りボールを奪うと、大きく動かす得意の形に持ち込んだ。しかし相手の両CTBを中心とした激しいタックルに圧倒されて前に運べない。ならばとキックパスで前進を試みるが、ミスからカウンターを食らい陣地を失った。最終的に奪ったのは、相手と同じ4トライ。「相手防御が素晴らしい。取れるところで取り切れなかった」と藤原監督。少ない好機を逸したことを悔やんだ。

 一方で磨きをかけた持ち味も発揮した。前半20分以降の猛攻は、タックルされても簡単に倒れずにつなぐ「オフロードパス」を起点としたもの。28分の一時勝ち越しのトライは、ゴールまで約22メートルの左中間でフッカー紀伊遼が2人がかりのタックルを受けながらパスを出し、ロック紀伊雄、WTB佐々木とつなぐ「理想形」だった。

 大阪桐蔭には前回大会準決勝の終盤、60回以上の連続攻撃の末、ゴール前の反則で敗戦。今年度のスローガン「磨」には、残り1メートルを攻めきる思いを込めた。だが、またも目の前に立ちはだかられ、単独優勝は持ち越しとなったが「しんどい試合が多かった分、みんな精神的にタフになった。未来につながる」と藤原監督。その足跡は、悲願を託された後輩たちの道標になるはずだ。【角田直哉】

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記事(提供:毎日新聞/2019/1/7 22:39)

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