第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

準々決勝 天理、最後まで諦めず 桐蔭学園に敗れる /奈良

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)は3日、準々決勝4試合があった。県代表の天理はAシードの桐蔭学園(神奈川)に後半引き離され、29-44で敗れた。最後まで諦めずにボールを追い続けた選手たちに、スタンドから惜しみない拍手が送られた。【姜弘修】

 前半は逆転が相次ぐ展開となった。先制された天理は前半4分、山脇一真選手(2年)がディフェンスを巧みに抜けてトライし、すぐに逆転。3分後にも照井悠一郎主将(3年)がトライを決めると、「やったー」とスタンドから大歓声が上がった。

 ボールを左右に大きく動かす相手に対し、ディフェンスの時間が長くなる。だが、再逆転された後の同24分、ラインアウトから右に展開し、俊足の豊田祐樹選手(2年)がトライし、また逆転。しかし、前半終了間際に点を取られ、19-20の1点差で折り返した。

 長野県から応援に駆けつけた林優大選手(3年)の父信哉さん(42)は「全国選抜優勝校相手にここまでやれるとは。ディフェンスは天理が上。後半はばんばんトライを取りに行ってほしい」と期待を込めた。

 後半に入ると、桐蔭学園が徐々にペースをつかみ、点差を広げられたが、決して諦めない。後半18分に天理らしい展開ラグビーで高崎翔太選手(3年)がトライ。同22分にも敵陣ゴール前での攻防の末、中山律希選手(2年)がトライを決め追い上げた。スタンドの応援団も逆転を願って声援を送り続けたが、あと一歩及ばなかった。

松葉づえ姿でチーム鼓舞 BKリーダー・津野来真選手(3年)

 「全員が天理らしく体を張って、いい試合をしてくれた。お疲れと言ってあげたい」

 BKリーダーを務めてきた津野来真選手(3年)は試合後、涙をこらえながらチームメートをねぎらった。

 県大会決勝で3年ぶりに御所実を破り、FBとして初めて花園でプレーするはずだった。だが、12月半ばの練習中に左足を骨折。出場はかなわなかった。「支えてくれた家族の期待に応えられず、本当に悔しかった」。気持ちを切り替えるのに時間がかかった。

 松葉づえ姿で同行した花園では、チームを全力でサポートしようと決め、BK陣のフォローやチームを鼓舞する声かけなどを心がけた。照井主将は「すごく気持ちが伝わってきた」と語った。

 試合後のロッカールームで、照井主将は「ごめん」と声をかけると、津野選手は「ありがとう」と返したという。2人は天理大に進学し、仲間としてラグビーを続ける。

 津野選手は天理の3年間を「練習が厳しくて、何回もやめようと思ったけど、チームメートの支えがあって続けてこられた」と振り返り、「来年こそは絶対に日本一になってほしい」と後輩に夢を託した。

天理 反4

  3 2 0 0 19 2 0 0 0 10 29

  T G P D  前 T G P D  後  計

  2 2 2 0 20 3 3 1 0 24 44

桐蔭学園 反2

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記事(提供:毎日新聞/2019/1/4 14:22)

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