第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

桐蔭学園、好機逃さず 4強かけ、きょう天理と /神奈川

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高体連など主催)は1日、東大阪市花園ラグビー場で3回戦が行われ、県代表でAシードの桐蔭学園は石見智翠館(島根)を43-17で降し、4年連続の8強入りを果たした。試合後の抽選の結果、準々決勝は3日午後1時20分から、天理(奈良)と対戦することが決まった。3年前の準々決勝と同じ組み合わせとなる。【洪〓香】

 桐蔭学園は前半、石見智翠館の激しいタックルに苦しめられ、相手のトライでリードを許す場面もあったが、その後は持ち味の素早いパス回しで得点を重ねた。

 圧巻だったのは後半10分、WTB西川賢哉選手(2年)のトライ。敵陣25メートルでボールを持つと、相手のタックルを巧みにかわして前へ進む。途中で倒されても立ち上がり、最後は独走してゴールライン中央付近にボールを持ち込んだ。

 スタンドはどよめきにも似た歓声に沸き、ゴールキックも成功して38-7で石見智翠館を突き放す。藤原秀之監督は「彼の力強さと腰の低いステップという良い部分が出た」と目を細め、西川選手は「味方がしっかり体を支えて前に押し出してくれた」と振り返った。

 その後は石見智翠館の速い展開に守備が追いつかず、続けて2トライを許した。応援団からは「(相手の動きを)止めて!」と悲鳴が上がる。攻撃も決め手を欠き、後半終盤は相手陣地のゴール前で約4分間にわたり一進一退が続いた。

 密集からボールを持ち出し、前進しては相手のタックルに阻まれ、なんとかボールをつなぐこと29回。歯がゆい展開が続く中、突破口を切り開いたのが後半9分から途中出場したHO平石颯選手(同)だった。36分に敵陣5メートル付近で左中間ラックから右へ抜け出したボールを受け取り、ゴールに駆け込んで試合を締めくくった。

 「積極的に攻めろと言われていたが、なかなかトライを取ることができず、もどかしかった。何とか最後に得点できて良かった」と胸をなで下ろした平石選手。最後まで得点機会を逃さないシード校の執念を見せつけた。

キックの信頼厚く SO・津田貫汰選手(3年)

 2回戦では11回のゴールキック中8回、3回戦ではペナルティーゴールを含む6回のキックをすべて決めた。小西泰聖主将(3年)が「キックは津田に任せている」と信頼を寄せる好キッカーだ。

 3回戦では後半開始早々、左端からの難しいゴールキックを難なく決めた。「『絶対入れなくてはならない』と考えず、気楽に蹴れた」ことが成功につながったという。

 右キッカーは力むと左に曲がる傾向があると知り、ゴールキックでは右側のポールを狙って精度を高めた。キックの飛距離を伸ばすため、夏以降は低めの軌道の蹴り方を練習し、花園に備えた。

 準々決勝で対戦する天理(奈良)は好キッカーが多いが、低くて長いキックを生かして敵陣深く攻め込めば勝機を呼び込める。「キックで優位に立ち、自分たちのペースに持ち込みたい」。準々決勝で初めて踏む第1グラウンドの芝。自身の足からゴールに吸い込まれるボールを思い、目を輝かせた。【洪〓香】

石見智翠館 反8

  1 1 0 0  7 2 0 0 0 10 17

  T G P D  前 T G P D  後  計

  2 2 1 0 17 4 3 0 0 26 43

桐蔭学園 反5

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記事(提供:毎日新聞/2019/1/3 12:33)

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