第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

2回戦 常翔学園、零封発進 大阪桐蔭、完勝に歓声 大阪朝鮮、粘り及ばず /大阪

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会、全国高体連など主催)は30日、2回戦があった。大阪桐蔭は86-7で土佐塾(高知)を降し、常翔学園は67-0で桐生第一(群馬)に快勝した。大阪朝鮮は後半に次々とトライを奪うなど意地を見せたが、29-50で報徳学園(兵庫)に敗れた。3回戦は1月1日にあり、大阪桐蔭は玉島(岡山)と午前10時半から第1グラウンドで、常翔学園は黒沢尻工(岩手)と午前11時55分から第3グラウンドで対戦する。【加藤佑輔、洪〓香、諸隈美紗稀】

常翔学園 67 36-0 0 桐生第一

        31-0

 試合会場は観客でごった返し、立ちながらゲームを見守る人々もいたほどだった。相手校は初出場ながら、今大会で8回目の出場となる米子工(鳥取)を初戦で110-0と圧倒した桐生第一だった。

 12-0で迎えた前半10分過ぎ、スクラムからNO8石田吉平選手(3年)が抜けだし、一気に敵陣にボールを運んだ。さらに、ラックからパスをつないでWTB山川一瑳選手(同)が、チームで3本目のトライを決めた。ボールが敵陣に運ばれる驚くほどの速さにスタンドではどよめきが起こった。プロップ為房慶次朗選手(2年)の父、賢二さん(50)は「相手もしっかりプレイしているが、安心して試合を見ていられます」と目を細めた。

 その後も得意のスピードを生かし、後半開始直後の1分、WTB高井優志選手(3年)がラックからボールを受けトライ。その後も懸命に背中を追う相手を突き放し、常翔学園は計11本のトライを重ね、桐生第一をノートライに抑え快勝した。

大阪桐蔭 86 53-0 7 土佐塾

        33-7

 開始早々にWTB芦塚仁選手(2年)が相手のキックをキャッチし、相手陣でパスをつなぐと、WTB野村将大選手(2年)が独走状態でグラウンドを駆け抜け、先制トライを決めた。

 芦塚選手は、フィジカルの強さを生かし、タックルにもひるまず次々と相手選手を突破。前半6、21、29分にトライを決めた。活躍を見せた我が子の姿に父泰三さん(46)はガッツポーズ。「入学以来、けがもなく元気にラグビーができている。この後もチームに貢献してほしい」と話した。

 前半から巧みなパスワークが光ったフランカー奥井章仁選手(2年)も16分にトライ。母千春さん(46)は「初戦で緊張していたと思うが、これで本人も安心したと思う」と胸をなで下ろしていた。

 攻守ともに相手チームを圧倒し、計14トライを奪った。幸先の良いスタートを切ったチームに試合後、スタンドの保護者らから惜しみない拍手が送られた。

報徳学園 50 29-10 29 大阪朝鮮

        21-19

 前半9分、ゴール前のスクラムからSH李錦寿(リクンス)選手(1年)が素早くパスを通し、CTB李承信(リスンシン)主将(3年)が先制トライ。スタンドに詰めかけた保護者らが歓声を上げた。

 だが、その後苦しい時間が続く。敵陣までボールを運ぶも、ターンオーバーされ何度もトライを許した。「まだ行ける。ここからだ」。苦しそうな表情を浮かべる選手たちに、李主将が呼びかけた。

 後半に意地を見せた。22分に崔暢賢(チェチャンヒョン)選手(3年)、26分に李主将がトライを決めた。この日は、メンバー入りできなかった部員も応援に駆けつけた。金昂貴(キンアンギ)さん(1年)は「いずれも相手のタックルを受けても倒れない体幹の強さがあったからこそ取れたトライ。最後まで諦めずに頑張ってほしい」とエールを送った。

 試合終了直前にもトライを決め、ノーサイドの笛が響いた。李主将の父東慶(トンギョン)さん(53)は「3人の息子全員が花園に出場した。見応えのある試合を見せてくれた息子たちに感謝したい」と笑顔だった。

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/31 11:58)

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