第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

朝明、熱戦あと一歩 先制、後半の粘り及ばず /三重

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)は28日、東大阪市花園ラグビー場で1回戦があり、7年連続9回目出場の県代表、朝明(四日市市)は八幡工(滋賀)に12-14で初戦敗退した。

 八幡工の強力FWを突破できず苦戦。勝ち越された後半、スピード感のあるパスつなぎでフルバックのトゥーリング・マーク(3年)がトライをするもゴールキックが決まらず、2年ぶりの初戦突破はならなかった。

強力FWに苦戦

 朝明は前半21分、右ラインアウトからモールを押し込み、PR中谷が右中間に持ち込み先制トライ。八幡工は前半終了間際の30分、連続攻撃からトライを挙げて、同点に追いついた。

 後半は八幡工の強力FWが地力を発揮。後半21分には朝明のディフェンスが甘くなった左を突いてトライを挙げた。粘る朝明は同27分、ゴールライン手前で4人でパスをつなぎ、FBトゥーリングが左隅にトライ。2点差に迫るもゴールキックが決まらなかった。

けが乗り越えトライ フルバック トゥーリング・マーク(3年)

 勝ち越されて迎えた後半27分、嘉田光瑠主将(3年)からパスが回ってきた。「必ず決めろ」と言われているような気がした。ゴールラインは目前だった。タックルする八幡工の選手を振り切りながら、左隅にトライ。2点差に迫ったが、ゴールキックは決まらず、まもなくノーサイドの笛が響いた。「悔しくて言葉も出なかった」と下を向いた。

 フィリピン・ブラカン州出身。10歳のころに来日し、川越町に移り住んだ。中学3年間は野球に熱中したが、朝明では「新しいスポーツがやりたい」とラグビー部に入部。昨年2月にはレギュラー入りを果たし、俊足が武器のトライゲッターに成長した。

 今年7月、練習試合中に右股関節の肉離れを起こした。「県大会を控え、不安がたまっていった」。県大会は控え選手として出場。県大会で優勝後も、右足の違和感は残った。

 昨年、花園に出場したが初戦敗退の悔しさが忘れられなかった。「どうしても今年は自分が活躍して1回戦を突破したい」と痛みの残る右足をかばいながら通常の練習メニューをこなし、自信をつけて臨んだ花園。だが初戦突破の壁は厚かった。

 来年からは社会人としてラグビーを続ける。「目標に掲げたベスト16は後輩たちが成し遂げてくれるはず。花園でラグビーができて幸せだった」。そう言い切った顔は晴れやかだった。

朝明 反0

  1 1 0 0 7 1 0 0 0 5 12

  T G P D 前 T G P D 後  計

  1 1 0 0 7 1 1 0 0 7 14

八幡工 反2

〔三重版〕

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/29 14:05)

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