第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

早稲田実、2回戦へ 本郷、初戦飾れず /東京

 大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開かれている第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)は28日、1回戦があり、都勢2校が初戦に臨んだ。第1地区代表の早稲田実は名護(沖縄)に55-3で快勝。第2地区代表の本郷は尾道(広島)に12-40で敗れた。早稲田実は30日午後0時45分から、流通経大柏(千葉)と3回戦進出をかけて戦う。【山本有紀、竹林静】

鍛えた守備、隙なし

 早稲田実は試合を通して9トライを決め、相手を圧倒した。

 試合開始早々にペナルティーゴールで先制を許し、その後も名護にボールをキープされた。だが、CTB植野智也選手(3年)が果敢にタックルしてボールを奪うと、10分にナンバー8相良昌彦主将(3年)のトライで逆転した。

 その後「1対1で勝負するのが得意」というWTB今駒有喜選手(3年)が自陣から駆け上がり、立て続けに2トライを挙げる。チームは一気に流れに乗った。元日本代表の父憲二さん(53)は「チームが苦しい時によく走った」と喜んだ。

 後半も得点を重ね、磨いてきたディフェンスで相手に付け入る隙(すき)を与えなかった。

 大谷寛監督は「緊張から前半は地に足が着いておらず、ドキドキのゲームだった」と振り返ったが、終わってみれば快勝だった。次戦の相手はシード校の流通経大柏。相良主将は「1年間鍛えてきた守備でチャレンジしたい」と意気込んだ。

本郷、初戦飾れず 粘り強さは最後まで

 本郷は、尾道の激しいタックルに苦しみながらも、最後まで粘りを見せた。

 試合開始から尾道に3トライを連続で奪われ、我慢の時間が続いたが、前半終了間際、チャンスを作る。28分、ゴール前中央のラックを起点に左へボールを振ると、CTB岡本大輝選手(2年)がチーム初トライ。父照正さん(51)は「後半も攻めまくってほしい」とエールを送った。

 後半も続く尾道の猛攻に、本郷は必死で食い下がる。終了5分前、ゴール前の左中間ラックから右へのロングパスをWTB長峰奨真選手(2年)がキャッチ。そのまま走り込みトライを決めた。「少しでも長く3年生とプレーしようと、がむしゃらに立ち向かった」

 ノーサイドの笛が鳴ると、スタンドから大きな拍手が送られた。渡辺宣武監督は「技術面ではそれほど負けていなかった」と選手をたたえつつ「(尾道は)ぎりぎりの攻めたプレーが多かった。経験の差を感じた」と振り返った。

「憧れの舞台に立てた」 本郷・島田耕成主将(3年)

 相手を研究し、自信を持って臨んだ初戦だった。「先手を取られ、雰囲気にのまれてしまった」。試合後、そう振り返り、悔しさをにじませた。敵陣を目指して60分、力を振り絞ったが、尾道のディフェンス力は想像以上だった。

 ラグビーに出合ったのは幼稚園の時。三つ年上の兄悠平さんにくっついて、ラグビースクールに通い始めた。中学に入ってからは野球部で白球を追い、高校でどちらの道に進むか、迷っていた。

 決め手は、国学院久我山の選手だった兄の応援で花園の舞台を見たことだった。全国の強豪校がしのぎを削る、年に1度の大会。独特の空気に圧倒された。「いつかこの場所に来てみたい」。以来、その夢を追いかけてきた。

 この1年、主将としてチームをまとめ、「花園」を合言葉に練習に打ち込んだ。「あっという間だったが、憧れの舞台に立てた。楽しい時間だった」。力強く、そう言い切った。【山本有紀】

 ▽1回戦

名護 反4

 0 0 1 0  3 0 0 0 0  0  3

 T G P D  前 T G P D  後  計

 4 2 0 0 24 5 3 0 0 31 55

早稲田実 反9

本郷 反5

 1 1 0 0  7 1 0 0 0  5 12

 3 3 0 0 21 3 2 0 0 19 40

尾道 反11

〔都内版〕

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/29 2:03)

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