第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

国栃、初戦快勝 あすシード校と激突 /栃木

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)は28日、東大阪市の花園ラグビー場で1回戦が行われ、県代表の国学院栃木はFWとバックスがかみ合って若狭東(福井)に59-7で快勝し、初戦を突破した。30日の2回戦(正午開始予定)は、Bシードの日本航空石川(石川)と対戦する。【李舜】

 試合開始直後、国学院栃木の強力FWが若狭東に襲いかかった。前半3分、相手ゴール前5メートル地点でラックからプロップの藤倉大介選手(2年)が抜け出し先制トライ。藤倉選手は「FWはうちの方が上だと予想していたのでFWで取る気満々だった」と笑顔を見せた。

 ただ、ここで予想外の事態も起きた。先制のプレーでU17(17歳以下)日本代表のSO伊藤耕太郎選手(2年)が負傷。トライ後に交代となった。

 花園初戦のプレッシャーと司令塔の負傷で選手たちには硬さも見えたが、「シンプルにやる」という試合前の指示通り、基本に忠実なプレーを実行した。前半15、18分にはNO8小泉和穂選手(3年)、フランカー川中子宙夢選手(3年)の両FWが連続トライでリードを広げ、前半を24-7で終えた。

 後半もチームはFW、バックスが一体となり攻め続けてトライを量産。圧巻だったのは後半29分、自陣ゴール前でのスクラムから、バックス陣が約95メートルパスを回し、FB山田翔平選手(2年)が仕上げのトライを決めた。山田選手は「最後をいい形でとれたのは次戦に向けて弾みが付く」と力強く語った。

 2回戦で戦う日本航空石川には2大会前の初戦で引き分け、抽選の末に次戦進出を阻まれている。勢いに乗る選手たちは「絶対にリベンジする」と決意を新たにした。

緊急出場で勝利貢献 国学院栃木・SO 前田玲緒選手(2年)

 前半4分に緊急出場した司令塔が花園のピッチで躍動し、チームの勝利に貢献した。

 SOの本来のレギュラーは同学年でU17日本代表の伊藤耕太郎選手。「パス、ラン、状況判断が自分より優れている。憧れの存在」と口にする。

 同ポジション、同じ学年に絶対的レギュラーがいる中で、先発出場を諦めているわけではなかった。「伊藤より優れている能力を身につけないと試合には出られない」と、パワーを高めると決めた。トレーニングと食事量を増やし、ベンチプレスは100キロから120キロにアップ。努力を続け、花園メンバー入りを果たした。

 この試合では突然の出番にもかかわらず、「伊藤の退場に焦りはあったが準備はできていた」と落ち着いた様子で、相手の防御を突破するアタックを随所で見せた。吉岡肇監督も「試合に出られるバックスは7人だが、8番目にいい選手。よく働いてくれた」とねぎらう。

 それでも自己採点は「60点」。不用意なパスなど状況判断を誤ることがあったからだという。「次の相手はミスを見逃してくれない。ワンプレーを大切にして、勝利に貢献したい」。3大会ぶりの正月越えに向け、新たな司令塔がチームを救う。【李舜】

若狭東 反4

 1 1 0 0  7 0 0 0 0  0  7

 T G P D  前 T G P D  後  計

 4 2 0 0 24 5 5 0 0 35 59

国学院栃木 反6

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/29 14:35)

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