第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

茗渓学園、日本一奪還に向けてあす初戦 堅い防御で脱皮 夏合宿、強豪相手に手応え /茨城

 東大阪市花園ラグビー場で開幕した第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会など主催)に出場するシード校の県代表・茗渓学園は大会第3日の30日午前9時半から、2回戦で新潟工(新潟)と対戦する。伝統の展開力に、今年は堅い防御が加わった新たな「茗渓スタイル」を掲げて全国舞台に臨む。【川崎健】

 圧巻の7連覇だった。11月18日にケーズデンキスタジアム水戸(水戸市小吹町)で行われた県予選決勝で、茗渓はつくば秀英を終始攻守で圧倒し、62-0で快勝。全3試合無失点で7大会連続24回目の全国大会への切符をつかみ取った。

 茗渓はグラウンドを広く使い、素早くパスを回し攻撃を組み立てるスタイルを基本としてきた。この伝統の「展開ラグビー」で第68回大会では、大阪工大高(現常翔学園)と両校優勝(昭和天皇崩御により決勝中止)を果たした。

 しかし近年は第92回大会で4強入りするなど実績は残しているが、全国制覇からは遠ざかっている。日本一奪還に向けて今年は「ディフェンス強化」をテーマに掲げた。第96回大会では、3回戦で御所実(奈良)に0-71で完敗。前回大会では、2回戦でトンガ人留学生擁する日本航空石川(石川)のパワーに圧倒され、7-66で敗れた。

 1年時から主力として活躍しているNO8佐藤剛主将(3年)は「いくらアタックしても相手にボールを取られたら駄目。最後に勝つのは守備の強いチームで、ロースコアでも勝てるようなチームにしたかった」と話す。

3年生を中心に、今年から始業前にある朝練の時間にはウエートトレーニングを重点的に行った。

 さらに、芥川俊英コーチ(38)の存在も選手の成長を後押しした。中高一貫校の茗渓で、中学ラグビー部の監督を務める芥川コーチは今年から高校生を週4日ほど指導している。練習中から実戦を想定して、場面を細かく設定しながら組織的な守備を指導。自主性を尊重する茗渓だけあって、一方的に伝えるのではなく、選手と会話しながら修正を重ねていく。茗渓OBでもある芥川コーチは「展開ラグビーはどの学校でも主流になりつつある」と話した上で、「花園で上を目指すため新しいスタイルを作っていきたい」と指導に熱を込める。

 成果は徐々に表れ始めた。8月に長野県上田市の菅平高原であった7泊8日の合宿では、大阪朝鮮や東福岡など強豪校と練習試合を行い、8試合で4勝4敗。選手たちは「例年に比べパワーで圧倒されなかった」「強豪相手でも、自分たちの戦い方は通用する」と手応えを感じたという。

 今年は4大会ぶりにシード校にも選出された。高橋健監督(54)は「劇的にフィジカルが強くなったわけではないが、簡単に力負けしない」と自信を深める。高校日本代表候補のFB植村陽彦選手(3年)は「今年の茗渓は何か違うぞと思わせるような試合をして、ベスト8以上を狙いたい」と闘志を燃やす。

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/29 15:03)

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