第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

幸運呼ぶ青色スパイク

 「おしゃれは足元から」とはよく言ったもので、高校生ラガーマンが着用するスパイクが年々カラフルになっている。統一のユニホームでは個性が出しにくいと、黄色やオレンジ色、ときにはピンクも登場。それぞれの選手が自由に選べ、好みが表れるラグビー用具として定着している。

 多色化がブームの中、「異色」なのが岡谷工(長野)だ。全員が青色の同じデザインのスパイクを履く。花園で一体感を持てるようにと数年前から始まった慣例だが、思わぬ副産物があった。ある試合の後、対戦チームから「守りにくい」と声が上がったのだ。タックルなど防御の際、多くの選手がマークする相手のスパイクの色を目印にしているため、他の選手と見分けがつかないのだという。

 木原幸次コーチは「うちは高校からラグビーを始める部員がほとんどで、飛び抜けた能力の選手はいない。全員で束になってかかる意識が生まれると思った」と導入の経緯を振り返るが、相手が防御しにくくなるとは新たな発見だったという。けがや病気で試合に出られないチームメートの名前をテーピングの上に書き込むことも許していない。これも相手から「目印」を減らす工夫だという。

 1回戦で和歌山工(和歌山)との接戦を制し、主将の吉池は「このスパイクで勝ててうれしい」と胸を張った。Bシード・天理(奈良)との2回戦でも、おそろいのブルーのスパイクが幸運を呼び込むか。【梶原遊】

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/28 20:58)

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