第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

札幌山の手、好調 5大会ぶり勝利 旭川龍谷、粘った 最後まで果敢な攻め /北海道

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。2大会ぶり17回目出場の札幌山の手(南北海道)は熊本西(熊本)を27-19で退けた。39大会ぶり3回目出場の旭川龍谷(北北海道)は先制トライを守りきれず、玉島(岡山)に5-26で敗れた。札幌山の手は30日に2回戦があり、中部大春日丘(愛知)と対戦する。【土谷純一】

札幌山の手、好調 5大会ぶり勝利

 札幌山の手は堅実な攻撃力の高さを発揮し、花園では5大会ぶりの白星を挙げた。

 試合は札幌山の手が前半5分、左中間のラックから左プロップの北田(3年)が持ち込み、先制トライ。同11分にはモールからSH鈴木(3年)が持ち出してトライを決め、試合を優位に進めた。その後は熊本西に2トライを奪われ、1ゴール差を追いかける形で試合を折り返した。

 相手にモールで押されたため、佐藤幹夫監督は「練習通り、止めて展開してボールを動かそう」と声をかけた。後半も攻めの姿勢を崩さず、身長186センチ、体重123キロのNO8ヴェア(2年)の体格を生かした突破力の高さで試合の流れをつかんだ。

 後半10分には敵陣22メートル付近のラックからモールでゴールまで押し込むと、SH鈴木が抜けだしトライ。同24分にはCTBの繁松(3年)がペナルティーゴールを決め、試合を決定づけた。札幌山の手は2000年の花園初出場から通算10勝目をマーク。しかし1大会で2勝の経験はなく、シード校の高い壁に挑戦する。

俊足生かしトライ

 ○…札幌山の手のFW陣は初戦の対戦校・熊本西が得意とするモールの対策として、低く横から挟んでモールを崩す練習を重ねてきた。前半は止められず、FWのシンクル寛造選手(3年)は「タイミングが合わなかった」と話す。後半、FWのヴェア・タモエフォラウ選手(2年)は「相手の弱点がわかってきた」と、逆にモールで押し返し、トライにつなげた。その後、ヴェアは大柄ながら50メートル6・5秒という俊足を生かして先陣を切り、トライを決めるなどし、チームを勢いづけた。ヴェアは「次も勝って正月を迎えたい」と意気込んだ。

旭川龍谷、粘った 最後まで果敢な攻め

 ディフェンスを強みとしている玉島に対し、旭川龍谷は果敢に攻めていった。

 前半は玉島のミスが目立ち、旭川龍谷のペースで試合が進んだ。先制したのは旭川龍谷。前半22分、ゴール手前5メートルのスクラムからNO8大村(2年)が右サイドをついてフルバック湯口(3年)にパス。そのまま右中間にトライを決めた。

 しかし、最後まで取り切れない。前半28分、玉島にラックで押されてトライを許し、同点で前半が終了。スタミナには自信があり、ハーフタイムに「後半勝負だ」(湯口)と意気込んだ旭川龍谷だったが、湯口がマークされ、思うように動けない時間が続く。

 後半、旭川龍谷は自らの反則からボールを取り返すも後半9分、玉島にトライを奪われた。16分、26分にもトライを許し、力の差を見せつけられた。FWとバックスが一体となり、粘ったが得点できず試合終了。前回出場した第59回大会(1979年)以来の勝利に届かなかった。

仲間との出会い「宝」 旭川龍谷3年・湯口龍雅主将

 初めての花園の舞台で、試合開始22分、「絶対にトライしてやる」と、自ら先制トライを決め、チームに流れを呼び込んだ。前半は同点に追いつかれるも、ハーフタイムに「ここからだぞ」と仲間たちに言い聞かせ、走り抜けた。しかし、そのまま相手に点を離され、初戦で敗退した。

 旭川龍谷の主将になるまで「誰かを引っ張るような存在ではなかった」と話す。旭川ラグビースクールから高校1、2年生までは、自分から声をかけてチームをまとめるようなことはできていなかった。

 主将になり、どうすることが正解なのかを考え続けた。答えはみつからなかったが、それでもチームを花園へと導いた。練習中、ラグビースクール時代から一緒にプレーしていた高橋泰晟選手(3年)に「龍雅がキャプテンで良かったよ」と言われたことが、救いになった。

 旭川龍谷は、39年前、最後に出場した花園で1勝をあげている。初戦を前に「新しい歴史を作るんだ」と気合を入れていた。

 1勝の夢は消えたが、「楽しくプレーできたと思う。主将としてこの仲間と戦えて、本当に良かった」と、最後は晴れ晴れとした笑顔を見せた。

 ▽1回戦

熊本西(熊本) 反5

 2 2 0 0 14 1 0 0 0  5 19

 T G P D  前 T G P D  後  計

 2 1 0 0 12 2 1 1 0 15 27

札幌山の手 反9

旭川龍谷 反4

 1 0 0 0 5 0 0 0 0  0  5

 T G P D 前 T G P D  後  計

 1 0 0 0 5 3 3 0 0 21 26

玉島(岡山) 反7

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/28 10:29)

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