第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

出場校紹介/下 常翔学園 どこからでも得点 基礎体力向上が要 /大阪

 「フォワードは絶対止めようや」「ディフェンスラインをもっと早く張らんとやられんで!」。夕暮れが迫る淀川河川敷の常翔学園(大阪市旭区)グラウンド。実戦形式の練習中、フィフティーンが活発に意見を飛ばし合う。37回目となる「花園」を目前に控え、最終調整に余念がない。

 11月にあった府予選決勝で、昨年の全国覇者・東海大大阪仰星に54-7と快勝し、4大会連続の花園切符をつかんだ。だが、チームは発足以降、決して順風満帆だった訳ではない。3月は近畿大会で同校などに敗れ、春の選抜大会に出場できなかった。

 野上友一監督(60)が「ここ数年、全国大会で力を出し切れていなかった。原点に返り、基礎体力の向上に時間をかけた」と話すように、夏場は試合を通じて、パスを回し、強いタックル、スクラムを継続できるだけの体力トレーニングに励んだ。チームは2年前から毎朝のウエートトレーニングも取り入れている。野上監督は「こつこつやってきた成果が秋以降に出てきた。どこからでも得点できるのがこのチームの特長」とうなずく。

 府予選で東海大大阪仰星と同じ地区に入ると、気持ちが高ぶった。決勝では接点で勝り、縦を突く多彩な攻撃で8トライを奪った。危機感を持って積んできた練習が実った。

 チームの要となる梁本旺義主将(3年)は花園を前に「代表に決まってから、さらに上を目指して練習に取り組んできた。試合では常に身体を張り、チームを鼓舞し続けていく」。10月にひざのけがから復活したスクラムハーフ、前田翔哉選手(3年)も「ボールを動かして、おもしろいと思ってもらえるラグビーを作っていきたい」と意気込む。目標はただ一つ、6大会ぶり6度目の花園制覇だ。【山崎征克】

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/27 14:10)

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