第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

あす国学院栃木と対戦「チーム勢いづけたい」 初の聖地へ挑む若狭東・山本選手 /福井

卓球部から転身

 27日開幕の全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)に出場する若狭東には、異色の選手がいる。FW山本友也選手(2年)で、中学では卓球部に所属した。「チームを勢いづけるプレーをしたい」。ラケットを楕円(だえん)形のボールに持ち替えた山本選手は28日、東大阪市の花園ラグビー場で国学院栃木(栃木)との初戦に臨む。

 「いくぞ」。足を取られやすい柔らかなグラウンドに、身長169センチ、体重87キロのがっしりした体格が繰り出す軽やかなステップが映える。21日、小浜市の若狭東高校グラウンド。スピードを緩めず右へ左へと正確なパスを見せるその動きに、朽木雅文監督(46)が目を細めた。「バックスでも通用する選手。全体的に身体能力が高く、センスもある」

 若狭町出身。中学では先輩に誘われ、卓球部で汗を流した。面白さを感じたのは、手首の動きで回転をつけてボールを返す「チキータ」など細かな技術だった。一つ習得してはまた一つ、技術を積み重ねることに魅力を覚えた。サーブが得意で県大会にも出場した。

 ラグビーに出合ったのは、コート幅1・5メートルあまりの世界に没頭した中学を卒業する前だった。地域住民らが開いた体験教室に参加し、感激した。「ボールを持った途端、どこに走ってもいい。何て自由なんだろう」。若狭東に進み、ラグビー部の門をたたいた。愚直に取り組むのは嫌いではない。激しいプレーに耐えられるよう、ベンチプレスなどウエートトレーニングを積んだ。入学から体重を7キロ増やし、レギュラーの座もつかんだ。自由に走るため、努力を惜しまなかった。

 背番号2。突進する相手に立ち向かうFWのポジションで出場するが、経験の浅さからか、体をぶつけ合うプレーには今でも苦手意識を感じるという。だが、初めて臨むラグビーの聖地だ。心に決めた。「もっと強いタックルをして、チームを鼓舞したい」。大舞台での躍動を誓った。【塚本恒】

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/27 15:00)

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