第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

花園、磨いて次代に 元選手、「身近にいたくて」東大阪市職員に スタジアム常駐、W杯準備奔走

 第98回全国高校ラグビー大会が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。選手らが入場行進した「聖地」は、来年9~11月に開かれるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に向け、生まれ変わった。「スタジアムマネージャー」としてW杯の準備に奔走する市職員の奥井幸史さん(44)は「ベストのプレー、試合でW杯イヤーを盛り上げてほしい」とエールを送る。

 奥井さん自身も天理高(奈良)3年の時、72回大会で花園に。進学して天理大でプレーした後、「ラグビーの身近にいられる」と東大阪市に就職した。W杯開催が決まると、その準備を担当する部署に配属され、今年度からはスタジアムに常駐している。

 W杯で花園は4試合が予定され、改修工事は今夏に完了した。スタンドの最上階にはラウンジを設けるなど施設はW杯仕様に。奥井さんは、世界のトップ選手が使用するエリアだけでなく、高校生らが行き交う場所にも配慮。トイレの床にスパイクを履いた選手が転倒しないようゴムシートを敷くように提案し、採用された。

 花園には独特の空気があると奥井さんは感じている。「これまで何十万という人が全国から訪れ、思いを残してきた。それが財産として、このラグビー場を作っていく」。自身は高校時代、元日に敗れて悔しい思いをしたものの、後に「花園でプレーできたんや」と喜びに変わったという。

 現在も体を鍛え、年に数回、仲間とプレーを楽しんでいる。大会中は「良い環境を整えることが我々の責任」と裏方に徹するが、「うれしさでも悔しさでもよい。何かを感じて古里に戻ってほしい。それが一番の宝物になる」と熱戦を心待ちにしている。【山崎征克】

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/27 16:45)

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