第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

桐蔭学園(4年連続17回目の出場) パスつなぎトライを 初の単独花園V目指す /神奈川

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高体連など主催)が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。県代表の桐蔭学園は4年連続17回目の出場で、Aシードとして優勝候補の一角に挙げられる。30日の2回戦から登場し、第90回大会以来、単独では初めての花園優勝を目指す。【洪〓香】

 「普段通り、自分たちのラグビーをするだけだ」。今月上旬、桐蔭学園のグラウンドで取材に応じた藤原秀之監督(50)と選手たちは、落ち着いた表情を見せた。チームは春の全国高校選抜ラグビー大会で優勝し、前年から2連覇を成し遂げた。当然ながら花園では、他チームから厳しいマークが予想される。だが「花園はまったく別だ」。藤原監督に言わせれば、いかに波に乗れるかが問われる独特な大会。だからこそ、「選抜優勝」を頭の片隅に追いやり、新たな気持ちで臨むべき舞台なのだという。

 ボールを動かし続けてグラウンドを広く使う持ち味の「継続ラグビー」は今年も健在だ。「体は大きくないが、比較的機動力がある」と藤原監督が評するフォワード陣は、スクラムの最前列で相手と組み合うプロップとフッカーの3人のうち、2人が体重100キロ未満。3人全員が100キロ以上だった昨年のメンバーと比べて体格は小さめだが、その分、素早くボールを動かしてパスをつなぐ意識が強い。スクラムハーフの小西泰聖主将(3年)は「全員が走ってトライを決められるチーム」と胸を張る。

 小西主将は10月にアルゼンチンで開かれた18歳以下のユース五輪に男子7人制ラグビー日本代表として出場し、銅メダル獲得に貢献した。だが帰国後はけがの影響で戦列を離れ、11月18日の県大会決勝、慶応戦で復帰を果たした。チームは5トライを挙げるなど、ライバルを圧倒。ロックの今野勇久選手(同)は「小西が戻ってきて、ボールを動かすことができた」と振り返る。

 ただ、精神的支柱でもある小西主将が戦列を離れたことは、選手たちの意識を変えたという。一人一人がゲームマネジメントの意識を高め、リーダーになった気持ちで試合に臨み、声を掛け合うようになった。こうした変化は「小西が居ても居なくても勝てるチーム」(藤原監督)へと進化したことを物語る。

 チームの目標はもちろん全国制覇だ。小西主将は「花園を戦い切る体力ができてきて、チームのレベルは県大会の決勝戦よりも上がっていると思う。花園の常連・伝統校と勝負できるのを楽しみにしている。受け身にならず、強い気持ちで臨む」と意気込みを語った。

 初戦は30日午前11時半キックオフ。大分舞鶴(大分)と深谷(埼玉)の勝者と対戦する。

桐蔭学園メンバー(敬称略)

 1床田淳貴 (2)177  97

 2紀伊遼平 (3)173  98

 3鈴木康平 (3)173 100

 4紀伊雄介 (3)181  83

 5今野勇久 (3)178  90

 6伊藤峻祐 (3)178  91

 7金子瑛一郎(3)163  73

 8佐藤健次 (1)177  93

<9>小西泰聖(3)168  71

10津田貫汰 (3)181  82

11佐々木隼 (3)178  82

12石塚勝己 (2)181  87

13小田原廉 (3)171  76

14西川賢哉 (2)175  78

15伊藤大祐 (2)179  82

16山口和明 (3)180  99

17平石颯  (2)178  94

18寺嶋基紘 (3)164  92

19伊藤大吉 (3)175  80

20渡部創太郎(2)184  87

21平形風人 (3)173  83

22渡辺誠人 (2)181  80

23横田誉  (3)173  86

24島本陽太 (2)167  67

25桑田敬士郎(2)177  73

26岡田喬一 (3)171  75

27江川剛人 (3)183  81

28田口公暉 (3)180  81

29吉沢雅樹 (3)176  76

30天羽秀太 (2)170  73

 ※左から背番号(< >は主将)、名前、学年、身長、体重

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/25 12:14)

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