第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

埼玉代表は深谷 昌平降し10回目V 

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会埼玉県予選(県教育委員会など主催、毎日新聞社など後援)は17日、熊谷市の県営熊谷ラグビー場で決勝が行われ、深谷が28-24で昌平に競り勝ち、2大会ぶり10回目の優勝を果たした。

 深谷は3点差を追う後半37分、ゴールライン前の攻防の末、逆転トライを決めて粘り勝ちした。2連覇を目指した昌平は試合終了間際までリードしていたが、最後に踏ん張りきれなかった。

【中川友希】

 2年連続で同じカードとなった決勝は、試合終了間際まで勝敗の行方が見えない息詰まる接戦となった。

 前半4分、昌平が先制のトライを決めると、深谷は同11分、フランカー国松がゴール前の密集からトライを返す。ゴールも成功して同点に追いついたが、昌平はプロップ森本のトライなどで、またも引き離した。

 深谷は後半11分、CTB野口がハーフウエーライン付近から独走してトライ。ゴールも決まりゲームは振り出しに戻った。その後、トライの応酬が続き、同点で迎えた後半25分、昌平がペナルティーゴールを決め、深谷は3点のリードを許した。

 だが、深谷は試合終了間際に執念を見せた。キックで大きく敵陣深く攻め込み、「防御されても相手に低く、強くぶつかり続けた」(フッカー森)とフェーズ(連続攻撃)を重ねてじわじわとゴールラインに迫る。5分以上の攻防の末に同37分、プロップ岩崎が密集から抜け出し、ポスト下にトライ。深谷の選手たちは抱き合って喜びを爆発させ、スタンドからは鮮やかな逆転劇に歓声と拍手が上がった。

最後に攻められず

 ○…連覇を目指した昌平は後半25分、相手の反則でペナルティーゴールを決め、3点をリード。逃げ切る作戦だったが、深谷の粘り強い攻撃を止められなかった。NO8浅井は「守りに入り、自分たちの攻めのラグビーができなかった」とうなだれた。斎藤主将は「個性豊かで、意見を言い合える良いチーム。(3年生と同じように)後輩たちも体が小さいので、基礎を大切にして必ずリベンジしてほしい」と思いを託した。

 ▽決勝

昌平 反8

2 2 0 0 14 1 1 1 0 10 24

T G P D 前 T G P D 後 計

1 1 0 0 7 3 3 0 0 21 28

深谷 反4

決勝当日、気合の丸刈り 深谷プロップ 岩崎圭佑選手(2年)

 3点差を追いかける試合終了間際、逆転トライまであと数メートルの地点まで迫っていた。一つの反則も許されず、得点できなければ、そのまま負けが決まる。緊張していた。それでも「3年生に恩返しをしたい」という気持ちを胸に、後半37分、密集から飛び出してトライを決めた。

 身長165センチと小柄な体格。今大会で初めてレギュラーに入った。強い体を作ろうと、昨秋からウエートトレーニングや1日5回の食事を続け、体重は約10キロ増え88キロになった。山田久郎監督は「小さいけれど、体が強い」と信頼を置く。

 フォワードのレギュラーは自分を除いて3年生ばかりだが、先輩たちから多くのことを学んだ。体格の大きな相手にもひるまずタックルすること、練習や試合中の声出し--。先輩の引退がかかる決勝には、当日朝に髪を丸刈りにして気合を入れ、試合に臨んだ。

 「優しくて面白くて、すごく良い先輩たち」に花園出場を決めるトライをプレゼントできた。「花園でも積極的に攻撃し、チームの勝利に貢献したい」と意気込みを語った。【中川友希】

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記事(提供:毎日新聞/2018/11/17 16:01)

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