第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

府予選 京都成章、貫禄V 5トライ反則0 京都工学院を完封 /京都

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、全国高体連など主催)府予選決勝が11日、京都市左京区の宝が池球技場であった。京都成章が京都工学院に39-0で完勝し、5年連続11回目の花園出場(優勝は3年連続10回目)を決めた。反則ゼロで無失点に抑え、ライバルを全く寄せ付けなかった。伏見工と洛陽工が統合した京都工学院は、伏見工時代を含めて3年ぶり21回目、現校名では初めての花園出場を目指したが、及ばなかった。応援に駆け付けた大勢の観客からは両校の選手たちに盛大な拍手が送られた。全国大会は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する。【大東祐紀】

 ▽決勝

京都工学院 反12

 0 0 0 0  0 0 0 0 0  0  0

 T G P D  前 T G P D  後  計

 2 2 0 0 14 3 2 2 0 25 39

京都成章 反0

 出足の鋭いタックルでプレッシャーをかけ続ける。相手はたまらず反則を犯し、セットプレーを起点にトライを重ねる。京都成章らしい王道のラグビーで府予選の3連覇を達成した。

 試合が動いたのは前半5分、左ラインアウトからモールを形成した。モールは崩れたが、空いたスペースにロックの山本嶺二郎選手(2年)が飛び込み先制トライを決める。「相手は乗せると怖いチーム。そういう意味でも先制できて良かった」

 これで流れに乗った京都成章は同20分、相手陣深くでターンオーバーし、ボールを受けたフッカーの内山二千斗選手(3年)が中央にトライ。内山選手は「スペースが空いていてびっくりした。たまたま」と振り返る。

 ゴールキックも2回とも成功させ、14点差で前半を終える。だが、ハーフタイムには湯浅泰正監督が「後悔するのは嫌やろ。最後まで負けたらあかん」と選手たちを鼓舞した。

 後半2分、SOで主将の安藤海志選手(3年)がペナルティーゴールを決める。同6分と同28分には安藤選手のインゴールへ蹴り込むキックから2本のトライ。同20分ごろには自陣深くまで攻め込まれたが、トライ寸前にタックルで防ぐなど、粘り強く守った。

 終わってみれば5トライに二つのペナルティーゴールを決めた。反則数はゼロで、相手は12。長年競ってきたライバルに今年は点差以上に力の差を見せつけた。湯浅監督は「完封できたのが良かった。反則ゼロはこれまでのチームでも初めてじゃないか」と語った。

 今年のチームは3月の近畿大会は1回戦で負け、春の高校選抜ラグビーに出場することもできなかった。選抜準優勝の昨年と比べ「弱い」とも言われてきたが、湯浅監督は「選手の成長を例年以上に感じる。京都代表として前回(ベスト8)超えを目標に頑張っていきたい」と意気込む。

キックで勝利アシスト 京都成章・SO 安藤海志主将(3年)

 精度の高いキックを見せつけた。後半6分、ゴール前でボールを受け取ると、すぐさま自陣右サイドのインゴールに蹴り込んだ。WTB西川彪馬選手(2年)がボールをキャッチしトライ。同28分にも同じような形でキックから得点を演出した。

 「あまりキックが得意じゃない。“キックキャラ”じゃない」と笑うが、事前の分析から相手バックスのサイドにスペースが生まれやすいことを知り、何度も練習を重ねた攻撃パターンだった。大舞台で二度も成功させ、「練習してきたことが出せた」と胸を張った。

 今年1月に主将となったが、春の高校選抜ラグビーには出場できなかった。結果が出ないことでチームはまとまらない。選抜準優勝、花園ベスト8の昨年のチームとも比較され、「悔しい。何とかしたい」と感じていた。

 積極的にミーティングを開き、選手同士で話し合う時間をたくさん設けた。徐々にチーム全員が同じ方向を向くようになった。

 この日は二つのアシストに加え、ペナルティーゴールも2回決めて優勝に大きく貢献。昨年のチームには「まだまだ及ばない」と言うが、「チームワークだけは負けない」と言い切る。「目標は花園ベスト4。自分たちを信じてやれば達成できる」と誓った。【大東祐紀】

〔京都版〕

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記事(提供:毎日新聞/2018/11/13 15:54)

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