第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

京都成章が5大会連続11回目の花園出場

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、全国高体連など主催)京都府予選の決勝が11日、京都市左京区の宝が池球技場であった。京都成章が京都工学院に39-0で完勝し、5大会連続11回目の花園出場(府予選優勝は3大会連続10回目)を決めた。反則ゼロで無失点に抑え、ライバルを全く寄せ付けなかった。伏見工と洛陽工が統合した京都工学院は、伏見工時代を含めて3大会ぶり21回目、現校名では初めての花園出場を目指したが、及ばなかった。【大東祐紀】

 出足の鋭いタックルでプレッシャーをかけ続ける。相手はたまらず反則を犯し、セットプレーを起点にトライを重ねる。京都成章らしい王道のラグビーで府予選の3連覇を達成した。

 試合が動いたのは前半5分、左ラインアウトからモールを形成した。モールは崩れたが、空いたスペースにロックの山本嶺二郎選手(2年)が飛び込み先制トライを決める。「相手は乗せると怖いチーム。そういう意味でも先制できて良かった」

 これで流れに乗った京都成章は同20分、相手陣深くでターンオーバーし、ボールを受けたフッカーの内山二千斗選手(3年)が中央にトライ。内山選手は「スペースが空いていてびっくりした。たまたま」と振り返る。

 ゴールキックも2回とも成功させ、14点差で前半を終える。だが、ハーフタイムには湯浅泰正監督が「後悔するのは嫌やろ。最後まで負けたらあかん」と選手たちを鼓舞した。

 後半2分、SOで主将の安藤海志選手(3年)がペナルティーゴールを決める。同6分と同28分には安藤選手のインゴールへ蹴り込むキックから2本のトライ。同20分ごろには自陣深くまで攻め込まれたが、トライ寸前にタックルで防ぐなど、粘り強く守った。

 終わってみれば5トライに二つのペナルティーゴールを決めた。反則数はゼロで、相手は12。長年競ってきたライバルに今年は点差以上に力の差を見せつけた。湯浅監督は「完封できたのが良かった。反則ゼロはこれまでのチームでも初めてじゃないか」と語った。

 今年のチームは3月の近畿大会は1回戦で負け、春の高校選抜ラグビーに出場することもできなかった。選抜準優勝の昨年と比べ「弱い」とも言われてきたが、湯浅監督は「選手の成長を例年以上に感じる。京都代表として前回(ベスト8)超えを目標に頑張っていきたい」と意気込む。

キックで勝利アシスト 京都成章・SO 安藤海志主将(3年)

 精度の高いキックを見せつけた。後半6分、ゴール前でボールを受け取ると、すぐさま自陣右サイドのインゴールに蹴り込んだ。WTB西川彪馬選手(2年)がボールをキャッチしトライ。同28分にも同じような形でキックから得点を演出した。

 「あまりキックが得意じゃない。“キックキャラ”じゃない」と笑うが、事前の分析から相手バックスのサイドにスペースが生まれやすいことを知り、何度も練習を重ねた攻撃パターンだった。大舞台で二度も成功させ、「練習してきたことが出せた」と胸を張った。

 今年1月に主将となったが、春の高校選抜ラグビーには出場できなかった。結果が出ないことでチームはまとまらない。選抜準優勝、花園ベスト8の昨年のチームとも比較され、「悔しい。何とかしたい」と感じていた。

 積極的にミーティングを開き、選手同士で話し合う時間をたくさん設けた。徐々にチーム全員が同じ方向を向くようになった。

 この日は二つのアシストに加え、ペナルティーゴールも2回決めて優勝に大きく貢献。昨年のチームには「まだまだ及ばない」と言うが、「チームワークだけは負けない」と言い切る。「目標は花園ベスト4。自分たちを信じてやれば達成できる」と誓った。【大東祐紀】

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記事(提供:毎日新聞/2018/11/11 19:18)

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