第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

桐生第一が初優勝、明和県央降す 群馬

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)の群馬県予選は11日、前橋市の県営敷島公園サッカー・ラグビー場で決勝を行い、桐生第一が34-24で明和県央を破り、初優勝を果たした。桐生第一は前半に3トライを決め、試合の主導権を握った。明和県央は後半20分から3トライの猛攻を見せたが及ばなかった。【菊池陽南子】

 「きょうはタックル祭りだ!」。試合開始を目前に、桐生第一のフランカー新井穂(みのり)主将(3年)は円陣の中で声を張り上げた。大型選手をそろえ、力強い突破で勝ち上がってきた明和県央を止めるには、体を張って60分間、タックルし続けるしかない。主将が掲げたテーマ通り、桐生第一は15人が次々と鋭いタックルを決め、初の花園切符をたぐり寄せた。

 前半7分、明和県央にこの日最初のトライを許したが、チームは冷静だった。「まだ全然だよ。しっかり守ろう」。新井主将が声を出す。その後、密集周辺で、オープン攻撃の中盤で鋭く前へ出ようとする明和県央の足元に、15人が粘り強くタックルを仕掛けた。

 守りのリズムが整うと、反撃機がやってくる。14分、SO斉藤誉哉(3年)のトライを皮切りに、25分、28分と立て続けにトライ。桐生第一は主導権を手中にした。

 後半。ひるむことない激しいタックルはさらに明和県央のミスを誘い、そこを起点に、桐生第一は6分、15分とトライを挙げた。試合の流れは決まった。

 そしてノーサイド。守り続けた自陣ゴールラインを背に、顔をくしゃくしゃにした15人が駆け寄り、互いの肩をたたき合い、抱き合って歓喜の声を上げた。昨年、まったく歯が立たなかった明和県央に勝った。

 「自分で考え、楽しむラグビー」を掲げる霜村誠一監督(37)が就任して4年目。「チャレンジしようという呼びかけに応えてくれた。やるんだ、という気迫があった」。かつて日本代表も務めた監督は手放しで選手たちをたたえた。

 桐生第一が劣勢と見られたFW戦を優位に進め、快勝した。

 桐生第一は前半5分、相手陣でペナルティーを得ると手堅くゴールを決めて先制。直後に逆転を許したものの、左右に展開する連続攻撃から14分、SO斉藤誉哉が自らゴール前に蹴り込んだ球を拾って勝ち越しトライ。運動量に勝るFWが堅い守りを見せて明和県央を前半1トライに抑え、試合の流れをつかんだ。

 明和県央は前半、相手の圧力の前にタッチキックなどでミスを重ね、好機を生かせず、FWがスクラムで健闘したもののラインアウトの精度を欠いて失速した。後半20分以降、自陣からも攻め上がる果敢な攻めで3トライを挙げて懸命に食い下がったが、及ばなかった。

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記事(提供:毎日新聞/2018/11/11 14:11)

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