第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

聖光学院、初の花園切符 福島

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社・日本ラグビー協会・全国高校体育連盟など主催)の福島県大会決勝が10日、いわきグリーンフィールド(いわき市)で行われた。初めて決勝に進出した聖光学院(伊達市)が、学法福島(福島市)得意のモール攻撃を抑えて33-7で降し、あこがれの花園初出場を決めた。【寺町六花】

 展開ラグビーの聖光学院とモール中心の学法福島。対照的なプレースタイルの対決となった決勝を、聖光学院が制した。

 聖光学院は前半17分、敵陣22メートルライン付近でのラックから、パスをつないでSO佐久間がトライ。追う学法福島はモールで粘り、前半28分、モールごとインゴールになだれ込み、同点に追いついた。

 互いに追加点が欲しい後半11分、聖光学院は敵陣ゴール前1メートル付近でのラックから、NO8藤田が持ち出し、中央にトライを決める。波に乗った聖光学院は、すばやいパスがつながり、WTB加賀、FB渡辺唯が走り抜けてトライを重ねた。学法福島も必死にタックルで相手を止めようとしたが、次第に足が動かなくなり、ボールを支配できなかった。

 ▽決勝

学法福島 反6

1 1 0 0 7/ 0 0 0 0 0/ 7

T G P D 前/ T G P D 後/ 計

1 1 0 0 7/ 4 3 0 0 26/ 33

聖光学院 反3

猛練習、強さに速さ加え 聖光学院3年 ロック 菅野正毅選手

 177センチ、95キロの体格ながら、すばやい攻めでグラウンドを走り抜け、止めにかかる相手守備陣をはじき飛ばす。「敵をおびきよせて、パスでバックスにつなげられるのが自分の強み」という言葉通り、何度も好機を演出。1週間前の平工戦で右手中指を骨折したことを感じさせなかった。

 「走れるフォワード(FW)じゃなきゃだめだ」。そう気づいたのが、今年6月に出場した東北大会だった。初戦の相手は青森北高校。FWとバックスを絡めたスピードのある攻撃についていけず、91-0で完敗した。それまでウエートトレーニングに力を入れてきたが、走りのメニューを増加。腹ばいとダッシュを交互に行ったり、練習後の30分間に球を持ったまま走り続けたり。「初めはきつくてついていけなかった」という。

 だが2、3週間続けたとき、試合の録画ビデオを確認すると変化に気づいた。「前はばてて歩いていた後半でも、足が動いている」。手応えを感じ、走り込みを続けながら、練習の合間に2合ほどの白飯を食べて体重を維持。フィジカルの強さとスピードを兼ね備えたFWに成長した。

 「全国のトッププレーヤーたちにも、フィジカルでは負けたくない」。初の大舞台に向け、頼もしく宣言した。【寺町六花】

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記事(提供:毎日新聞/2018/11/10 13:49)

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