第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

新潟工、15大会連続43回目V 県予選

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会県予選(県高体連主催、毎日新聞新潟支局など後援)は3日、新潟市中央区の市陸上競技場で新潟工-北越による決勝が行われ、新潟工が15大会連続43回目の優勝を果たし、全国大会への切符を手にした。新潟工は北越に先制を許したが、その後は攻撃の手を緩めることなく、モールをまじえた力強い攻撃を展開。計7トライの快勝だった。試合後には、新潟工選手たちが恒例の胴上げを行った。15連覇になぞらえ、樋口猛監督が15回宙を舞い、応援席からは惜しみない拍手が送られた。新潟工は12月27日から東大阪市の花園ラグビー場で行われる全国大会に出場する。【北村秀徳、井口彩】

新潟工、好勝負を制す

 新潟工が、持ち前の力強さと胆力で北越との好勝負を制した。

 試合開始直後こそ北越の速攻にペースを乱され先制トライを許したが、前半5分、主将のNO8松田が北越のキックを体を張って阻むと、そのままトライに持ち込み同点に。前半12分には得意のモールで押し込み、CTB佐藤が勝ち越しのトライを決めた。前半終了間際には右プロップ土門もトライを加えた。

 後半も攻撃の手を緩めず、松田と左フランカー桐生が計4トライ。特に後半25分にはバックス陣が巧みなパスワークで北越の防衛線を突き破り、会場は歓喜の渦に包まれた。

 北越は前半1分、WTB上田が守備を次々とかわし、パスを受けた右フランカー後藤がトライ。今大会無失点だった新潟工から先制点を奪ったが、追撃に耐えきれなかった。

 新潟工・樋口猛監督 選手たちがよく頑張ってくれた。試合開始直後に先制され、いきなり追う展開になったが、焦らずしっかり落ち着いた攻撃ができたことが勝利につながったと思う。花園では悲願のベスト8を、今年こそ達成したい。

 北越・増田宇宏監督 序盤は先制トライに始まり狙い通りに展開できたが、その後はセットプレーで苦戦した。7年ぶりに進んだ決勝。選手たちは勝ち進むごとにたくましくなっていった。負けた経験も今後の人生に生かしてほしい。

「プレーで引っ張る」4トライ 新潟工NO8・松田大空(たく)主将(3年)

 北越に先制トライを許し、応援席がどよめいた後の前半5分。甘く放たれた北越のキックをとっさの判断で体を張って阻止、そのままボールを奪って疾走し、同点トライを沈めてみせた。

 「自分は口下手なので、せめてプレーで引っ張りたかった」。その言葉通り、前後半合わせて4トライ。チームの合計トライ数の半分以上を占める、獅子奮迅の活躍だった。

 「主将は皆より、一歩先を見る存在でなければいけない」。練習では口下手を補うように声を出し、筋力トレーニングにも率先して取り組んできた。その結果、ベンチプレスで102・5キロを持ち上げられるように。「単純明快、誰よりも真っすぐな」(樋口猛監督)主将を仲間たちもサポートし、全員が一体となったチームを作り上げた。

 背中で語る主将は花園での悲願のベスト8に向け、楕円(だえん)球を抱えてひた走る。

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記事(提供:毎日新聞/2018/11/3 23:49)

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