第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

国学院栃木が優勝 栃木県決勝

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高校体育連盟など主催)の栃木県予選決勝が3日、栃木市総合運動公園で行われた。国学院栃木が佐野日大を36-14で降して優勝。19大会連続24回目の花園出場を決めた。【李舜】

 勝負を分けたのは前半終了間際のゴール際の攻防だった。前半32分、佐野日大が自陣深くで反則を犯すと、国学院栃木は早いリスタートからWTBの中里泰介選手(3年)がゴール左隅にトライを決め、12点差とした。

 点差が開くと、国学院栃木が試合巧者ぶりを発揮。前半からFW戦で優位に立っているのを見ると、後半は一貫してFW勝負。時間を使いながらじりじりとFWで敵陣に攻め入り、2トライ。吉岡肇監督は「前半の中里のトライが大きかった。おかげでやられると嫌だったFW攻撃ができた」と語った。

 佐野日大は再三、敵陣深くまで攻め入り、前後半に1本ずつトライを奪ったが、国学院栃木の統制された防御に阻まれた。

復興に役立ちたい 石母田健太選手(3年)国学院栃木フッカー

 後半21分、敵陣深くで相手の防御が乱れ、体重100キロの大型フッカーの前にボールが転がってきた。「チェイスが遅い。行ける!」と、ボールをキャッチしゴールラインに向け突進。タックルしてきた2人を引きずりながら、ゴール左端にトライを決めた。

 「トライを奪う派手なポジションではないので、うれしいですね」。点差を20に広げる活躍にはにかんだ。

 昨年は2年生ながら、プロップとして花園にも出場。今年は副主将とFWリーダーになり、チームの中核を担っている。

 この試合では、スクラムやラックのFW戦で体を張り、責務を全う。3年生が主体のFWの中心として、2年生主体のバックスを引っ張った。相手にプレッシャーを与え続け、試合を優位に進める大きな要因となった。

 実家は宮城県女川町。2011年の東日本大震災の津波で実家は流された。高校進学を機に地元を離れ、現在は高校の寮で生活している。帰省の度に、町が変わっていくことに驚くという。

 「花園で活躍して家族や地元の人に喜んでもらい、自分も少しでも復興の役に立ちたいです」。300キロ以上離れた故郷のためにも、花園での勝利を誓った。【李舜】

関連記事
記事(提供:毎日新聞/2018/11/3 18:09)

毎日新聞

Copyright (C) 2017 毎日新聞社 記事の無断転載を禁じます。

地区大会トピックス

毎日新聞