第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

日本航空石川、14年連続14回目の花園へ

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高校体育連盟など主催)の石川県予選決勝は3日、金沢市営球技場であり、日本航空石川が鶴来を69-14で破り、14年連続14回目の優勝を果たした。日本航空石川は12月27日から東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会に出場する。

 昨季、県勢初の全国大会8強入りを果たした日本航空石川は、それを上回る成績に期待がかかる。

 日本航空石川は序盤のボールさばきに手間取った。ノックオンを犯して相手に左から展開され、前半4分に鶴来に先制トライを許す。鶴来の足でかき回す作戦に対し、日本航空石川の小林学監督は「FWによる勝負は明らかに差がある」と、得意の密集戦に持ち込んだ。

 同8分にモールで球を確保し続けると、そのままトンガ出身のNO8テビタ・ポレオ選手(2年)がトライ。冷静さを取り戻した選手たちはラックを次々制して鶴来を逆転し、19点リードで折り返した。後半も石山愁太主将(3年)のトライを呼び水に、得点を量産。CTB大村亮介選手(2年)が2トライを奪うなど、バックス陣も光った。鶴来は相手のミスを随所で突いたが、最後は息切れした。

鶴来、先制トライ

 FB山本晟人(せいと)選手(2年)の独走トライによる先制で観衆を驚かせた鶴来だったが、王者の壁は高かった。谷口友春監督は「(序盤は)ちょっと良すぎたかな」と苦笑い。ただ、速い球回しで展開する持ち味は見せた。過去5年の決勝では最多の14得点。「もっとやれたと思う」(谷口監督)という後悔は、1年後に晴らす。

“高校デビュー”で主力に 航空石川・フッカー 石山愁太主将(3年)

 ゴールラインへ猛進すると、そのまま体を投げ出した。後半最初のトライは、恋い焦がれる花園のピッチに立つ覚悟を示したものだ。

 主力では数少ない「初心者組」。サッカー一筋だった千葉県出身の少年は、中学時代に合宿で訪れた日本航空石川のグラウンドで、選手たちが筋骨隆々の肉体でぶつかり合う姿に心奪われ、競技転向を決めた。

 周囲との差を少しずつ埋めてきた3年間。小林監督は「体を張ってくれるし、何より発する言葉が健全」と周囲を鼓舞する人間性を買う。献身的なプレーの代償も払った。8月以降は左膝半月板、右足首靱帯(じんたい)を相次ぎ損傷。それでも「全国大会に行ける喜びの方が大きい」。

 この日の朝、飛行機で駆けつけた父正治さん(45)にとっては、気が気でなかった60分間。ただ、試合後に笑みを浮かべる息子を見ると、「いらぬ心配でしたね」。花園で一層の親孝行をしてみせる。【岩壁峻】

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記事(提供:毎日新聞/2018/11/3 15:20)

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