第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県予選 秋田中央、花園切符 秋田工の3連覇阻む /秋田

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会県予選(県高校体育連盟など主催、毎日新聞秋田支局など後援)は28日、秋田市のあきぎんスタジアムで決勝が行われた。秋田中央が秋田工を24-14で降し、3大会ぶり11回目の優勝を飾った。秋田中央は、12月27日に東大阪市の花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。【中村聡也、高野裕士】

 ▽決勝

秋田工 反9

 1 1 0 0  7 1 1 0 0  7 14

 T G P D  前 T G P D  後  計

 1 1 1 0 10 2 2 0 0 14 24

秋田中央 反7

 2年連続同一カードとなった決勝は、体がぶつかり合う一進一退の攻防に。最後まで集中力を研ぎ澄ませた秋田中央が激戦を制した。

 前半13分に先制を許した秋田中央はその2分後、すぐに反撃に出た。敵陣22メートルのラックからパスを展開し、ゴール右隅に俊足のWTB佐藤亮吾選手(2年)がトライ。自らゴールも決め同点に持ち込んだ。

 前半終了間際の31分には、ゴールポストの左側40メートル付近から、またしても佐藤選手がペナルティーキックを放った。ボールがゴールポストの間を抜け勝ち越すと、スタンドから歓声が上がった。

 秋田中央は後半に入っても攻撃の手を緩めなかった。13分にはゴール前のラックからPR遠所泰良選手(3年)が抜けだしトライ。ゴールを決め、点差を10点に広げた。

 その後、3点差まで迫られたが、試合終了直前のチャンスをものにした。35分、相手のミスからボールを奪い、SH吉田優馬主将(3年)が仲間からパスを供給されると、左サイドを突破して勝利を決定づけるトライを奪った。

 3連覇を狙った秋田工は得意のラインアウトモールでFW陣が相手陣地を突破した。前半13分にはFL越高梁選手(3年)が抜けだし、先制のトライを奪った。

 同点に追いつかれて以降、相手に主導権を握られる苦しい展開に。それでも後半29分、ラインアウトモールからHO吉田稔喜選手(3年)が押し込んでトライを奪うなどし3点差に迫った。

 ロスタイムに差し掛かっても、伝統校は諦めずに自陣から逆転を狙う意地を見せた。しかし、秋田中央の強じんなアタックを突破できず、追加点を許してノーサイドを迎えた。

勝利手中、涙のトライ 秋田中央3年・吉田優馬主将

 勝利を決定づけるトライを奪うと、思わず涙がこみ上げてきた。仲間に囲まれた主将は、中学1年から憧れる花園切符を自分の手でつかみ取った。

 西日が照りつけ、試合終了間際を迎えた後半35分。自陣左サイドでボールを受け取ると、タックルを振り切り、雨でぬれた芝にダイブした。

 秋田中央ラグビー部に入部したのはOBの父政彦さんの影響だ。昨年の大会後には新チームの主将に就任した。

 本来は仲間を叱ることができない温厚な性格。その分、プレーでチームを引っ張り続けた。夏場にはグラウンドでの約2時間の往復ランニングなどに率先して取り組んだ。徐々に声掛けもできるようになり、仲間からの信頼は厚くなった。

 この日の試合は司令塔としても、俊足のバックス陣にパスを供給。チームを鼓舞し、3大会ぶりの優勝に貢献した。「31日がお父さんの誕生日なんですよ。良いプレゼントができました」。涙は乾き、笑顔があふれていた。【中村聡也】

記事(提供:毎日新聞/2018/10/29 11:28)

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