第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県大会 黒沢尻工4連覇 宮古を圧倒、花園切符 /岩手

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会県大会(県ラグビーフットボール協会、毎日新聞社など主催)は28日、盛岡市のいわぎんスタジアムで決勝があり、黒沢尻工が宮古を93-10で降して、4年連続30回目の優勝を果たした。黒沢尻工は12月27日から東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会に出場する。【日向米華】

 ▽決勝

宮古 反8

 1 1 1 0 10 0 0 0 0  0 10

 T G P D  前 T G P D  後  計

 7 5 0 0 45 8 4 0 0 48 93

黒沢尻工 反6

 雪辱の舞台・花園へ--。黒沢尻工の県大会4連覇を告げる笛が鳴り響くと、選手たちは雄たけびを上げ、喜びを分かち合った。

 20年ぶり3回目の優勝を狙った宮古は前半食い下がった。14分、SOの上川原雄大選手(3年)がペナルティーゴールを決め、前半終了間際にはモールで攻めてフッカーの平山皓登選手(3年)が初トライ。上川原選手がゴールも決めると、スタンドでは「ここからだよ、頑張れ」と声援が飛び交った。

 「やってきたことをいつも通りに」。45-10で折り返した後半、黒沢尻工の選手たちは気持ちを切り替え、攻めの姿勢を貫いた。7分、SOの土橋郁矢選手(3年)が中央へ飛び込むと、9分には左ウイングの阿部有選手(3年)が左中間にトライ。後半だけで8トライを奪い、宮古を圧倒した。

 前回は2年生主体で臨んだ花園の大舞台。2回戦でAシードの京都成章(京都)に0-54と完敗し、上位校の壁を思い知らされた。「去年の花園はコンタクトで負けた。フィジカルの強化を徹底した成果は出てきている」(伊藤卓監督)

 悔しさを知るメンバー中心で再び挑む今回の花園。強豪を倒してのベスト8を目指し、さらに磨きをかける。

「誰かのために」3年間 上川原雄大主将 宮古SO(3年)

 0-19とリードを許して迎えた前半14分、相手の反則で得たペナルティーキックを任された。「ここで決めて、流れを変えるぞ」。気持ちを落ち着かせながら蹴った球は、ポールの間を抜け、仲間らの歓声が広がった。

 4年前の決勝にフッカーとして出場した兄の背中を追いかけ、宮古のラグビー部に入った。気持ちの入らないプレーをした時には、みんなの前で監督やコーチに怒られることもあった。「もっと努力をしなければ」。疲れていても前に出る姿勢を見せるなど、意識から変えていくことを心掛けてきた。

 花園出場を目標に、仲間と歩んで迎えた決勝。20大会ぶり3回目の大舞台をかけた一戦は、全校生徒や多くの家族が応援に駆けつけてくれた。チームが掲げたスローガンは「FOR YOU(誰かのために)」。結果は大敗となったが、「チームのみんな、応援してくれたみんなに感謝している」。誰かのために頑張れた3年間だった。【日向米華】

期待に応え立役者

 ○…黒沢尻工SOの土橋郁矢選手(3年)が「周りをうまく使ってくれれば」という監督の期待に応え、猛攻の立役者となった。「スペースが見えていた」と外に展開してチャンスを作り出し、自身も後半に2トライ。約2カ月後の花園に向け「練習の質と量を高めて、ベスト8の目標をかなえられるよう頑張りたい」と気を引き締めた。

スタジアムで号外

 ○…盛岡市のいわぎんスタジアムでは決勝終了直後、「黒沢尻工 花園へ」の見出しが躍る本紙号外3000部が配布された。スタンドで声援を送った生徒や保護者らは受け取ると、活躍を伝える記事に目を通し、「花園では『黒工旋風』を」と活躍に期待した。

記事(提供:毎日新聞/2018/10/29 11:15)

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