第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県大会/下 個の力結集、思い一つに /岐阜

 ◆合同B 可児工など8校の20人で/合同A 岐阜第一と本巣松陽18人

 全国高校ラグビーフットボール大会県大会で優勝しても、全国大会に進めない選手たちがいる。選手15人に満たない高校で組む二つの合同チームの選手だ。しかし「ラグビーをやりたい」との気持ちは誰にも負けない。

 合同Bは可児工、関、加茂、岐阜、岐山、大垣北、大垣東、岐阜東の生徒20人で臨む。うち5校には部がなく、選手は岐阜ラグビースクールに在籍する。

 全国大会を経験した選手もいる。SH山際稜多郎選手(2年)=岐山=はその1人だ。中学時代、県スクール選抜の一員として全国ジュニアラグビーフットボール大会に出て、優秀選手に選ばれた。高校でもスクール所属を決めた理由を「勉強とラグビーの両方を頑張り、両方で結果を出したい」と語る。昨年度、オリンピックアスリート強化支援事業指定選手に選出された。

 同じくスクール所属のCTB郷侑樹選手(2年)=岐阜=は走力を上げるため、平日は陸上部で練習する。

 他の選手も自主練習に熱心だ。こうした個の力を結集する。合同Bを指導する、スクールの篠田邦大コーチは「ラグビーができる環境を整えて試合に出場できるレベルまで上げる」と目標を掲げる。

 大会ごとに戦術のテーマを「ラインアウト」などと、一つに絞り練習してきた。そろって練習できるのが週1、2回と限られ、練習場も転々とするため、効率を高める狙いだ。

 可児工は昨年、単独で出た。今春、新入生勧誘を強化したが十分に集まらなかった。切り替え、CTB和田一真選手(3年)が合同Bで主将を務める。「試合や練習などで積極的に話したりしているのでコミュニケーションは取れている。最後の大会なので全てを出し切りたい」という。

 6月の県高校総体では、岐阜聖徳や岐南工、各務原を破り、3位に入った。今大会でも、実力が注目される。

 合同Aは、岐阜第一6人と本巣松陽12人で構成する。監督を務める藤井健司・本巣松陽監督は同校ラグビー部OBだ。同校は今年、関商工と同じく創部70周年を迎えた。「指導者としてもOBとしても、学校の名前で出場できないのはさみしい」と唇をかむ。その上で「選手たちには、勝ち負けではなく、高校3年間ラグビーを続けてきて県大会に出たことを励みにしてほしい」と語る。

 合同練習ではセットプレーなどの連携を確認し、選手間でコミュニケーションを図ることに力を入れる。集まれない時は、ウエートトレーニングやタックル練習など、個人メニューが中心だ。藤井監督は「個人の成長が目に分かるような指導」を心がけている。

 主将を務めるFB金敬之選手(3年)=本巣松陽=は前向きだ。「一つのチームとして練習できている。個人の力を生かし、足りないところをカバーし合っている。最後に笑って終わりたい」と笑顔を見せる。

 共に、28日に初戦を迎える。【沼田亮】

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記事(提供:毎日新聞/2018/10/27 11:15)

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