第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県大会 いざ花園 あす決勝 /富山

 第98回全国高校ラグビーフットボール県大会(県高体連主催、毎日新聞社、チューリップテレビ後援)の決勝が27日午後2時5分から、富山市森の岩瀬スポーツ公園サッカー・ラグビー場である。勝者は県代表として12月27日から東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会に出場する。

 今年の“頂上決戦”は富山第一(富山市)-魚津工(魚津市)。2015年以来3年ぶりの決勝での対戦で、今年の県春季大会、県高校総体の決勝も同一カードとなった。これまで1勝1敗と実力は伯仲しており、今回も激戦が予想される。

 高校生ラガーマンの晴れ舞台「花園」に富山第一は3大会連続11回目、魚津工は3大会ぶり3回目の出場を目指す。決勝を前に、両チームの練習ぶりや特徴を紹介する。(敬称略)【青山郁子】

 ◆富山第一

スピードで揺さぶる

 昨年の花園では、強豪・報徳学園(兵庫)に0-105の大敗を喫した。「相手が強ければ強いほど好機は少なくなる。一つのプレーをやりきる力が必要」と、河合謙徳(けんとく)監督(31)は悔しさの中で実感したという。試合はミスで自滅した部分もあり、今季のチームはミスと反則をできるだけ少なく、足を生かした「スピードラグビー」を目指してきた。

 部員41人中、経験者は11人と、ここ数年では多い。彼らが試合を引っ張ってくれるのが心強い。その半面、重量級のフォワードを擁した昨年とは違い、今年のフォワードの平均体重は80・6キロと小柄だ。その分、ボールを動かして、走る量を多く、横に揺さぶる展開が理想だ。

 対照的に対戦相手の魚津工は「力」のチーム。春先から、ずば抜けた体格のチームに立ち向かうべく、一丸で“打倒・魚津工”に取り組んできた。河合監督は「ラグビーの能力は相手より低いかも知れないが、心は素直な子が多く、努力を惜しまず頑張って来た。この選手たちに勝たせてやりたい」と話す。

 夏以降、主力をけがで欠くなど、決勝も苦しい戦いが予想されるが、河合監督は「いい準備が出来ており、理想のラグビーに近付いている。決勝では常に組織で戦うことを意識し、精神面を中心に整えて、持てる力をすべて発揮したい」。中学までバスケットボール部だった成瀬渉主将(3年)は「相手は個々の力が強いので自分たちはアグレッシブなバックスで相手を止める。今年の目標である花園1勝を目指して決勝では必ず勝つ」と意気込んでいる。

 ◆魚津工

武器は重量とパワー

 フォワードの平均体重が91・1キロで、重量とパワーが最大の武器だ。部員は32人。3年前、35年ぶりにチームを花園に導いた山田浩史監督(54)は「今年はバランスのとれたチーム。フォワード、バックスのどこからでもトライを取れる」と自信を見せる。

 チームの要は、スタンドオフの高瀬遊介主将(3年)と、センターの中山樹(同)。素早い判断力でゲームメークの中心的存在だ。特に高瀬はU18の北信越代表に選ばれたほどの能力。フォワード陣のフッカー、飛弾凛成(同)とナンバー8の河尻龍世(同)の2人は、縦の突破力に優れ、コンタクトプレーにも強い。経験者が多く、1年からレギュラー入りしている選手が7人と経験値も強みの一つだ。

 富山第一との戦いでは、2年間、勝ちに恵まれなかったことで、最初の新人戦は「恐る恐るだった」(山田監督)が、新人戦で引き分けたことで自信が付いた。春季大会はけがなどでベストメンバーでは臨めず、負けを喫したが、その悔しさが高校総体で爆発した。

 そして今回、けがもなく順調に仕上がっている。今年、監督生活30年という山田監督は「おごることなく、ひたむきに練習してきた。相手を意識せず、やってきたことをきちんと出せば勝機はある。力はイーブン。できることを正確に確実に試合の中で出すだけ」。高瀬主将は「チームはとてもいい状態で、調子も上向き。僕たちの代は花園を外から見てきたので、今はグラウンド上に立ちたいという気持ちが強い。絶対に圧倒して花園に行く」と闘志を燃やしている。

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記事(提供:毎日新聞/2018/10/26 14:42)

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