第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

全新入生にトライ 北野高満願15人 古豪ラグビー部、10年ぶり単独府大会

 部員不足で一時休部に追い込まれた大阪府立北野高(大阪市淀川区)のラグビー部が今月、「全国高校ラグビーフットボール大会」の府予選に10年ぶりに出場し、復活を果たした。新入部員の積極的な勧誘活動が実を結び、1年生9人が入部。惜しくも予選で敗れたが、3年生にとって最後の試合となる10月14日の府立天王寺高(同市阿倍野区)との定期戦に向けて闘志を燃やしている。【加藤佑輔】

 北野高ラグビー部は1923年に創部。全国大会には6回出場したが、橋下徹・前大阪市長が出場した87年度を最後に花園から遠ざかっている。2015年秋に部員ゼロで休部。16年春に伊藤和一朗主将(3年)ら4人が入部して再始動した。

 15人制大会の単独出場は08年秋の全国大会府予選が最後。3年生にとって今年はラストチャンス。部員10人だった4月、「1年生全員に声を掛けるつもりで」と目標を立て、昼休みに教室を回り、放課後にはユニホーム姿で片端から男子生徒に声を掛けた。

 最初に入部したのは野沢朋仁さん(1年)。「一緒に北野の夢をかなえよう」と岩本涼太さん(3年)から勧誘を受けた。小学1年からラグビーをしていた野沢さんは「力になりたい」と、自ら同級生の勧誘を始めた。「どんな体格にも合ったポジションがある」とラグビーの魅力を語り、仲間を6人集めた。野沢さんは振り返る。「元々は人見知りな性格。好きなラグビーだと、こんなに積極的になれることに自分で驚いた」。岩本さんは「彼がいたから出場できた」と感謝する。

 10年ぶりの府予選出場を受け、ラグビー部OB会は伝統の紺色のユニホームを寄贈。新調したユニホームで臨んだ9日の予選リーグ初戦は、連合チーム相手に見事に勝利。16日の大阪市立都島工業高(同市都島区)との試合では敗れた。

 来月14日には、1924年に始まり、今回8年ぶりの天王寺高との定期戦がある。3年生にとっては最後の試合。伊藤主将は「仲間たちと最後まで力を振り絞りたい」と意気込み、後輩たちには「来年以降も15人制で出場できるように部の伝統を守り続けてほしい」と思いを託す。

 全国高体連によると、全国の高校ラグビー部の部員数は03年度の3万419人から17年度は2万2434人まで減少。高体連ラグビー専門部の永田拓郎事務局長は「けがが多いなどのイメージがあり敬遠されている」と話す。19年ラグビー・ワールドカップ日本大会まで1年。「日本代表には大いに活躍してもらい、ラグビーの楽しさを広めてほしい」と期待を込める。

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記事(提供:毎日新聞/2018/9/25 16:46)

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