第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

野球部と約束の優勝果たした大阪桐蔭・松山主将「最高」

 第98回全国高校ラグビー大会は、7日の決勝で桐蔭学園(神奈川)に競り勝った大阪桐蔭(大阪第1)が初めて頂点に立ち、幕を閉じた。CTB松山千大(ちひろ)主将(3年)は、昨夏に史上初の2回目の「甲子園春夏連覇」を成し遂げた同校野球部の同級生らと「アベック優勝」を誓い合い、その約束を果たした。

 野球部で主将を務めた中川卓也さん(3年)やプロ野球・ロッテにドラフト1位で指名された藤原恭大(きょうた)さん(同)らとは同じクラス。競技は違うものの、常に意識する存在だった。

 「チームが強くなるためなら自分は嫌われ者になる」。昨夏の甲子園開幕を前に、中川さんが報道陣にこう語っている姿を松山主将はニュースで目にした。自身も練習中、覇気の感じられない部員には、厳しく接するようになった。

 世間から注目を浴びながら、甲子園で初の快挙を達成したクラスメートたち。「プレッシャーの中、勝ちきる精神力はすごい」と驚嘆せざるを得なかった。自分たちも花園で優勝候補と目されていたが、プレーに専念することを心がけた。

 夏休み明けの昨年9月。松山主将が中川さんに祝福の言葉を伝えると、「野球部とラグビー部でアベック優勝しよう。約束だ」と返ってきた。藤原さんからも「次はお前らの番だ」と励まされた。前回の花園、昨春の全国高校選抜ラグビー大会と、いずれも決勝に進みながら頂点にあと一歩、届かないでいた。

 平成最後の高校日本一を決める花園のスタンド。「よっしゃー!」。ノーサイドの瞬間、両手を突き上げて声を張り上げる中川さんの姿があった。

 高校生トップアスリートとして、互いに刺激を与え合ってきた級友たち。新たな歴史を刻んだ主将の表情は、達成感にあふれていた。「最高の気持ち。仲間の前で優勝できて良かった」【加藤佑輔】

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記事(提供:毎日新聞/2019/1/7 20:06)

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