第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

流通経大柏19-14常翔学園 流経大柏、確信の圧力 モール勝負で逆転、壁破る

第5日(3日・東大阪市花園ラグビー場)

 流通経大柏が逆転勝ち。前半は堅い相手防御に苦しんだが、後半17分に相手パスを奪ったWTB永山がトライを挙げ、さらにモールから2連続トライを挙げて最大14点差をひっくり返した。常翔学園は連係プレーからの突破で先行したが、後半はミスが目立った。

 ■ノーサイド

監督の予想超えた9分

 流通経大柏フィフティーンの意思は固まっていた。後半残り5分、相手陣22メートル付近で得たペナルティー。点差は2点。相監督は右手でゴールを指さし、PGを指示したが、選手たちが選んだのは練習で何度も繰り返してきたモール勝負だった。

 ボールを外に大きく蹴り出すと、ゴール前5メートルのラインアウトからモールを作り、にじり寄った。バックス陣も密集に駆け寄り、最後は総力戦で押し込み逆転トライ。「監督から『グラウンドに立った者にしか分からないことがある』と教えられてきた。だからこそ、自信を持ってプレーした」とフッカー作田。普段から監督の指示と違うプレーをすることはあるが、勝負どころで思い切ったのは初めて。劇的な勝利で初の4強入りを決めた。

 風下になった後半。不利な状況にキックは蹴らないと割り切った。相手に疲れが見え始めた残り15分から勝負をかけた。後半17分に挙げた初トライからわずか9分間で三つのトライを奪っての勝利に、相監督は「予想を超えた勝負だった」と選手たちをたたえた。

 過去6度の8強入りで阻まれてきた大きな壁を越えた。だが、目指す先は日本一。「誰も満足していない。あと二つ(の勝利)を必ず取る」と主将の葛西。準決勝も果敢に挑むだけだ。【長田舞子】

常翔、前半の勢い消え

 常翔学園は前半の勢いを維持できずに力尽きた。前半4分、密集からつないでWTB高井優が先制トライを挙げるなど序盤からテンポのいい攻撃を見せた。だが後半17分にパスミスから失点すると、相手に傾いた流れを止められない。野上監督は「後半は足が止まった。思い切って攻めてきた相手に受け身に回ってしまった」。昭和最後の第68回大会は、校名変更前の大阪工大高として茗渓学園(茨城)と両校優勝したが、平成最後の大会は悔しい結果に終わった。野上監督は結果が出なかった春を振り返りながら「盛り返して、いいチームになった。次につながる」と巻き返しを誓った。

常翔学園(大阪第3) 反8

 2 2 0 0 14 0 0 0 0  0 14

 T G P D  前 T G P D  後  計

 0 0 0 0  0 3 2 0 0 19 19

流通経大柏(千葉) 反7

 ▽主審=三井健太

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記事(提供:毎日新聞/2019/1/4 15:37)

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