第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

桐蔭学園44-29天理 桐蔭、精度抜群キック

第5日(3日・東大阪市花園ラグビー場)

 バックスの展開力で桐蔭学園が勝った。後半は効果的なキックで相手陣深くへ入ると、3分にゴール前のラックからパスを回しWTB佐々木のトライで加点。5分後もWTB西川の追加点で流れをつかんだ。天理も鮮やかなサインプレーで沸かせたが届かなかった。

陣地挽回、攻撃に幅 津田貫汰(かんた)(3年) 桐蔭学園・SO

 自陣から蹴り上げたボールがグンとひと伸びし、ゴールまで5メートル付近を転々としてタッチラインを割った。後半開始直後、陣地を大きく挽回する効果的なキック。再びマイボールにしてバックス展開からトライにつなげ、「思い通りのキックで得点に結びついた」とうなずいた。

 「あこがれの場所」という花園の第1グラウンド。前半2分に約30メートルのPGを決め、「リラックスできた」と言う。真骨頂は風上に立った後半。やや低めの強い弾道のキックで、何度も相手陣深く蹴り込んだ。「風下の前半は我慢。後半は徹底して相手陣でのプレーを意識した」。狙い通り、優位に試合を進めた。

 桐蔭学園OBの小倉順平(NTTコム)の言葉をプレーに生かしてきた。「尊敬する先輩。状況に応じた助言をもらい、自分のプレーの幅を広げられた」。素早いパス回しの基点にもなり、判断力と精度の高さをみせた。

 3本のPGを決め、計5本のゴールキックも全て成功させた。相手と同じトライ数ながらリードを広げられたのは、キックによる得点差。「津田の勝利と言っても過言ではない」。藤原監督からの最大級の賛辞が、存在感の大きさを示していた。【角田直哉】

天理「最後まで諦めぬ」

 天理が終盤、懸命な追い上げをみせた。18点を追う後半18分、相手陣ゴール前10メートル付近のラックから展開し、最後はWTB高崎がタックルを受けながらインゴールにダイブ。その4分後にはゴール直前のラックからプロップ中山が持ち出してトライ。その後突き放されて敗れたが、主将のNO8照井は「最後まで諦めず、体を張って接戦に持ち込めた」。系列の天理大が全国大学選手権で決勝進出を決め、そろって優勝を目指していただけに「(天理大に)勇気をもらい、絶対に勝ちたかった」と目を真っ赤にして悔しがった。

天理(奈良) 反4

 3 2 0 0 19 2 0 0 0 10 29

 T G P D  前 T G P D  後  計

 2 2 2 0 20 3 3 1 0 24 44

桐蔭学園(神奈川) 反2

 ▽主審=辻原潤一郎

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記事(提供:毎日新聞/2019/1/4 15:37)

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