第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

2回戦 石見智翠館、好敵手に快勝 キックオフからエンジン全開 広島・尾道降す /島根

 第98全国高校ラグビーフットボール大会(日本ラグビー協会、毎日新聞社など主催)に出場している県代表の石見智翠館は30日、2回戦に臨んだ。今季4度目となった尾道(広島)との対戦を22-7と快勝し、3回戦に進んだ。次戦は来月1日午前10時半からAシードの桐蔭学園(神奈川)と。【前田葵】

 「最初の10分が勝負だ」。石見智翠館のエンジンは開始から全開。互いに譲らぬ攻防が続く中、前半9分、ゴール直前のラックからボールを持ち出したプロップ松井那智選手(3年)がラインに押し込み先制トライ。同21分には敵陣22メートル中央ラックからつないでSO落和史選手(同)がさらにキックで右に大きく展開。WBT高橋紫苑選手(同)がこれに合わせ、最後はCTB佐藤友亮選手(同)が追加点を挙げ、12-0で折り返した。

 後半5分、尾道にトライを許すも、13、21分の連続トライで突き放す。ゴール直前まで何度迫られてもFW力で勝る石見智翠館はラックに圧力をかけ、相手の反則を誘い守りきった。試合時間を過ぎても攻防は続いたが、トライまであとわずかのところで尾道が反則。ノーサイドを迎えた。

 1年で3回は対戦する同じ中国地区の強豪校同士。選手たちは今年の全国大会出場権を全て尾道に奪われた“リベンジ”に燃え、監督は石見智翠館の前身・江の川を共に率いた梅本勝・尾道監督との対決でもあった。お互いを好敵手と認め、幾度も体をぶつけ合ってきた両校の争いは、石見智翠館に軍配が上がった。

小さな大黒柱 誰より果敢 田中寛大主将(3年)

 ゴールライン直前の攻防を何度も制した石見智翠館ディフェンス。その中には159センチと大会最小の主将、フランカー田中寛大選手(3年)の姿があった。

 「体格のハンディを感じさせない真面目さと真摯(しんし)さ。理想的だ」と安藤監督が主将に抜てき。期待通り、授業中寝ている部員がいれば注意し、寮で靴が散らかっていれば率先して並べた。グラウンドではどんなに大きい相手にも臆せず誰よりも多くタックルし続け、まとめ役を体現した。その姿は「自分より小さいやつがやっている」と負けず嫌いの3年生に火をつけ、互いに高め合う環境をつくった。

 “天然”といわれる一面も。今月1日にあった組み合わせ抽選会では、抽選順を決める予備抽選を練習だと勘違い。1度引いたくじを箱に戻し、引き直した結果抽選順は51校中50番目。かつて監督とコーチとして石見智翠館ラグビー部を導いた梅本勝・尾道監督と安藤監督の同門対決を実現させた。

 「次は完全なチャレンジャー。もちろん勝つ気で勝負する」。次戦の強豪・桐蔭学園(神奈川)戦を見据え、小さな大黒柱はさらなる高みを見据える。【前田葵】

 ▽2回戦

尾道 反9

 0 0 0 0  0 1 1 0 0  7  7

 T G P D  前 T G P D  後  計

 2 1 0 0 12 2 0 0 0 10 22

石見智翠館 反5

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/31 12:20)

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