第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

2回戦 報徳、主導権握り快勝 /兵庫

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)第3日の30日、2回戦があり、Bシード校の県代表・報徳学園は大阪朝鮮(大阪第2)を50-29で破り、初戦を突破した。伝統の展開ラグビーで試合の主導権を握り、バックス陣を中心にトライを量産した。報徳学園は1月1日午後1時20分開始予定の3回戦で、国学院栃木(栃木)と対戦する。【石川勝義】

 FWの平均体重は報徳学園の92キロに対し大阪朝鮮は96・3キロ。「ボールが動けばうち、動かなければ大阪朝鮮のゲームだと思っていた」。西條裕朗監督(55)はこう振り返り、バックス陣を生かしてゲームを進める狙い通りの試合展開に目を細めた。

 報徳学園は前半9分に先制こそ許したが、直後の同11分、相手キックをキャッチした自陣10メートルから右スペースを突いて展開。タッチライン際でセンターの宮嵜隼人選手(3年)がボールをつなぎ、絶妙のパス。受け取ったセンター竹ノ内堅人選手(1年)がそのままトライを決めた。

 ゴールキックも決めてすぐに逆転に成功すると、ウイングの下村寛太選手(2年)の連続トライなど前半だけで計4トライ。FW陣が鋭いタックルでボールを奪い、受け取ったバックス陣がグラウンドを広く使って試合の流れをつかんだ。

 後半も開始早々の4分、春に膝の半月板を負傷し、花園が復帰戦となったフッカーの大賀宗志選手(3年)が、フェイントで相手ディフェンスをかわしてトライ。スタンドで観戦した母さやかさん(44)は「8カ月ぶりの試合で動けるか心配だったが、得点できて良かった」と喜んだ。

 後半のトライは同数だったが、最後まで主導権を握ったままノーサイドを迎えた。ロングパスで随所で得点に絡んだスタンドオフの森元翔紀選手(3年)は「大阪朝鮮はFWが強いが、バックスも内側に寄っていたので、大きく外にボールを振った。うまくいった」と話した。

ユース五輪が自信に FB・山田響選手(2年)

 アルゼンチン・ブエノスアイレスで今年10月に開かれた第3回夏季ユース五輪(14~18歳対象)で、7人制ラグビー(セブンズ)の男子日本代表は銅メダルを獲得した。その最年少メンバーに選ばれたのが報徳学園のフルバック(FB)・山田響選手(2年)だ。この日の花園初戦も、50メートル6秒1の俊足を生かして活躍し、8500人が入ったスタンドを沸かせた。

 前半16分のチーム2本目のトライでは、相手ディフェンスを十分に引き付け、フリーになった下村選手にパスを出して得点につなげた。後半10分には、自陣10メートル中央ラックから回ってきたボールを受け取ると、ステップでディフェンスをかわしながら敵陣を独走。追いすがる相手選手を振り切り、ボールをゴール中央に運んでからトライを決めた。

 「ユース五輪でも自分のスピードは通用した。今日もスピードで抜くことができた」と自信を深めつつ、「突っ込んで攻守交代につながった場面もあり、冷静に判断すべきだった」と反省も口にした山田選手。「しっかり60分走りきり、報徳らしいラグビーをしたい」と次戦への思いを語った。

 ▽2回戦

大阪朝鮮 反3

 2 0 0 0 10 3 2 0 0 19 29

 T G P D  前 T G P D  後  計

 4 3 1 0 29 3 3 0 0 21 50

報徳学園 反7

〔神戸版〕

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/31 12:36)

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