第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

関商工、最後まで果敢に スタンドからは拍手 /岐阜

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(全国高体連、毎日新聞社など主催)の2回戦が30日、東大阪市花園ラグビー場で行われた。県代表の関商工は東福岡(福岡)に3-69で敗れた。シード校を相手に前半は善戦したが、後半は実力発揮を許した。最後まで果敢にプレーする選手たちにスタンドから惜しみない拍手が送られた。【沼田亮】

 関商工は14点を追う前半9分、22メートルライン中央でPGを得て反撃を開始。キッカーのFB種田健二選手(3年)が確実に決め、3点を返した。種田選手は「試合前からPGはあると感じていたので、緊張はあまりなかった。入ってよかった」と振り返った。

 スクラムからSH伊藤貴登選手(同)が空いたスペースを突破し、スタンドを沸かせる場面もあった。惜しくもトライは阻まれ、伊藤選手は「スペースができたので狙ったが惜しかった」と唇をかんだ。前半を23点差で終え、強豪校を相手に踏ん張りを見せた。

 だが、後半はスピード力を生かしてボールを素早く動かす相手の攻撃に翻弄(ほんろう)され、立て続けに失点。後半だけで7トライを奪われた。スタンドから試合を見守った同校ラグビー部OB会の市原慶三会長は「みんな一生懸命プレーしている。3年間の練習の成果を出し切った」とねぎらった。

 相手の猛攻をタックルなどで防ぐ選手の姿に「がんばれ商工!」の声援がノーサイドの笛が鳴る瞬間まで続いた。目に涙を浮かばせる選手もいたが、観客席では「よくやったぞ!」と奮闘をたたえる声が響いていた。

キックの成果出せた SO・山田楓真主将(3年)

 インゴールへのハイパント攻撃が、スタンドのどよめきを誘った。堅い守備を誇る強豪・東福岡への対抗策として、得意のキックに磨きをかけてきた。惜しくもトライは阻まれたが、「2年間やってきたキックの成果を出せた」と笑顔を見せた。

 うまく蹴れず、人知れず悩んだ時期もあった。「もっと高く、遠くへボールを蹴りたい」。全体練習が終わった後で、ロングキックやハイパントなどを100本近く蹴るなど精進した。今では井川茂雄監督も「非凡なものがあったが、なかなか芽が出ず、練習を重ねて3年間で成長してくれた」と目を細める。

 県大会決勝で、岐阜工の裏を狙ったハイパント攻撃で好機を演出し、2大会ぶりの優勝をたぐり寄せた。高松北(香川)に快勝した28日の全国大会1回戦では独走トライも決めた。司令塔、トライゲッターとして、チームをリードし続けた。

 「やりきったという思いが強い」。涙はなかった。大学進学しラグビーを続ける。「次のステージへのいい準備ができた」。さらなる躍進を誓った。【沼田亮】

関商工 反4

 0 0 1 0  3 0 0 0 0  0  3

 T G P D  前 T G P D  後  計

 4 3 0 0 26 7 4 0 0 43 69

東福岡 反6

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/31 10:31)

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