第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

2回戦 早稲田実、年越せず シード校の壁厚く /東京

 大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開かれている第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)は30日、2回戦があった。第1地区代表の早稲田実は、流通経大柏(千葉)と対戦。シード校を相手にフィフティーンは果敢に立ち向かったが、0-53で敗戦。平成最後の花園から都勢が姿を消すことになった。【山本有紀】

 「シード校を倒して、花園で正月を迎える」。そう目標を掲げたチームにとって、苦い一戦となった。

 相手選手の攻撃を2人がかりで抑えるダブルタックルで粘り強く守る。失点を最小限にとどめて、主軸の相良昌彦主将、小泉怜史副将、植野智也副将、今駒有喜選手=いずれも3年=を中心に点を取りにいく。それが試合前のゲームプランだった。

 ところが開始早々、立て続けにトライを決められ、自陣にくぎ付けになった。「ディフェンスでプレッシャーをかけたかったが、フィジカルの強さに押され、崩れていった」と植野選手は振り返る。ボールを保持する時間はほとんどなく、ダブルタックルも通用しなかった。後半5分にはゴール前までボールを運んだが、チャンスをものにできなかった。

 「みんな頭が真っ白になっている感じだった。場慣れしておらず、立て直せなかった」と小泉選手は悔やんだ。

 だが、リザーブを含むメンバー25人のうち15人は1、2年生。「もっと強くなって、ここに戻ってくるしかない」。大谷寛監督はそう力を込めた。

「成長させてくれた」 相良昌彦主将(3年)

 ノーサイドの笛が響いた。「ふがいない試合をしてしまい、本当に悔しい」。憧れの赤黒ジャージーで挑んだ一戦。涙を流し、ベンチに引き上げた。

 父は早稲田大ラグビー部OBで早大監督の南海夫(なみお)さん(49)。父の影響を受けて小学2年でラグビーを始めた。

 早稲田実に進学したが、2年連続で都予選の決勝で敗れた。父と兄隆太さん(20)は花園出場経験があり、焦る気持ちもあった。今年はライバル国学院久我山のプレーを徹底的に分析し、切符をつかんだ。

 「出るだけで満足せず、しっかり準備をしろ」。父からアドバイスを受け、花園での年越しを目標にディフェンスに磨きをかけて乗り込んだ。

 シード校は強かった。自信があったダブルタックルも簡単に剥がされた。それでも憧れの舞台に立った経験は財産になる。「チャレンジした経験は次のラグビー人生につながる。自分たちを成長させてくれる場所だった」【山本有紀】

 ▽2回戦

早稲田実 反6

 0 0 0 0  0 0 0 0 0  0  0

 T G P D  前 T G P D  後  計

 5 2 0 0 29 4 2 0 0 24 53

流通経大柏 反2

〔都内版〕

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/31 2:15)

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