第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

1回戦 和工、気迫の先制 岡谷工に7-13 初戦突破はならず /和歌山

 27日開幕した第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会、全国高体連など主催)で、4大会連続24回目出場の和歌山工は岡谷工(長野)との初戦に臨んだ。気迫あふれるプレーで先制したものの、7-13で惜敗し、第95回大会以来となる初戦突破はならなかった。【後藤奈緒】

 試合は序盤から動いた。和歌山工は前半3分、相手ゴール前でSH白樫侑大選手(2年)が、相手キックをチャージし、ゴール内にはじかれたボールにSO佐東孝晟選手(2年)が素早く飛びついて先制トライを決めた。「行くしかない」と思ったと佐東選手。ゴールキックも決まり、2点を加えた。

 その後は岡谷工の反攻に遭う。9分、ラインアウトから攻め込まれトライを奪われると、前半終了間際にも二つ目のトライを決められ、逆転を許した。

 後半はミスも多く、なかなか攻撃がつながらない。それでも10分、相手ゴール前のラックから前進して最後はゴールラインを越えたが、相手DFに阻まれてグラウンディングができず、逆転のトライはならなかった。逆に後半ロスタイムにペナルティーゴールを決められ、突き放された。

 試合後、選手たちはグラウンド脇の広場に移り、応援に来た保護者と対面。3年生18人は一人一人前に歩み出て「支えてくれてありがとう」などと感謝を述べた。定兼蒼真主将(3年)は「恩返しはできなかったが、ここまでサポートをしてもらい、花園に来られてよかった」と語った。

ライバルも感心

 ○…会場には、県予選で和歌山工に敗れた近大和歌山や熊野の選手たちも大勢駆けつけ、応援に声をからした。ライバルの奮闘を前に「和工のディフェンス力が上がっている」と感心する声が上がった。試合後、お礼を言うため歩み寄ってきた和工の選手に「惜しかったな」とねぎらいの言葉もかけられた。近大和歌山の田中大仁監督は「和工の選手たちは全国大会で堂々と渡り合っていた。うちの選手の刺激にもなったと思う」と話した。

今までで一番のディフェンス 森本聖也選手(3年)

 この日はスピードのある低いタックルで何度も相手を倒し、前進を阻んだ。後半、スクラムでチームメートが疲れてきた場面では「ここやぞ!」と大声で奮起を促した。初戦突破はならなかったが、「チームとしても、個人としても今までで一番のディフェンスができた」と振り返った。

 前回大会は試合中、緊張や先輩への甘えがあり、プレーに積極性を欠くなど不完全燃焼に終わった。今季は副主将として誰よりも声を出すように心がけ、チームを引っ張った。「人前で話すことが苦手だったが今は平気。積極的に動くこともできるようになった」とラグビーを通じた成長を自らも感じている。

 妹愛里さん(2年)は同じ和工ラグビー部のマネジャー。「目標だった3回戦進出まで連れて行けなかったことが悔いに残る。でも、やりきった」と晴れやかな表情を見せた。

 ▽1回戦

和歌山工 反10

 1 1 0 0  7 0 0 0 0 0  7

 T G P D  前 T G P D 後  計

 2 0 0 0 10 0 0 1 0 3 13

岡谷工 反9

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/28 13:06)

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