第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

深谷、あす大分舞鶴と初戦 8強入りで歴史変える 「選手が考え判断」伝統磨く /埼玉

 第98回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)が27日、東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。県代表の深谷は2大会ぶり10度目の出場で、28日に大分舞鶴(大分)との初戦に挑む。【中川友希】

 「全てを全国レベルに上げよう」「全国に行けば体も強くて大きい選手ばかりだぞ」。11月下旬、同校グラウンドでタックルの練習をする選手らにラグビー部の小島悠輔部長が声をかけた。

 昨年11月の県大会決勝で昌平に敗れたため、新チームは例年より早く始動した。副主将の間瀬陽紀選手(3年)は「今思えば、昨年は『花園へ行けるだろう』という慢心があった。決勝で敗れたことで花園出場への気持ちが強くなった」と語る。

 部員全員で話し合い、新チームが掲げた目標は「全国ベスト8」。2大会前に達成した過去最高タイのベスト16を超え、「深谷の歴史を塗り替えよう」と決意した。

 新チームには、昨年まで部長を務めていた山田久郎氏(32)が監督に就任。山田監督は同校OBで、自身の恩師でもあり18年間ラグビー部監督を務めた横田典之氏からバトンを引き継いだ。山田監督は選手が自ら考え、判断する同校の伝統を重視する。「監督が全てを教えてもプレーするのは選手自身」と語る。

 練習の前後には、選手らが輪になって「アタックのインパクトを意識しよう」「もっと声を出そう」などとポイントや反省点を話し合う姿が見られる。金川凌真選手(同)は「自分では気づかないこともあり、お互いが指摘し合うことで、より考えが深まる」と話す。

 昌平と対戦した先月の県大会決勝でも、日ごろ培った判断力が生きた。3点を追う展開でフォワードが粘り強く攻め、ロスタイムで逆転トライをもぎ取った。昨年の決勝では、逆にロスタイムでトライを奪われ逆転負けを喫した。

 山田監督は「今年は選手がフォワードで取り切れると自分たちで判断できた」と勝因を分析する。BKリーダーの大屋凌雅選手(同)は「2度も同じ相手に負けられないと気持ちのスイッチが入った」と振り返る。

 チームの中心はフォワードが森俊輔主将(同)と脇野倫太朗選手(同)、バックスは間瀬、金川両選手。金川選手はレギュラーで唯一、高校までラグビー経験がなかった。中学時代はサッカー部に所属していたが、50メートル5秒台の俊足を買われて知人に誘われ、高校からラグビーを始めた。巧みなステップで相手の隙(すき)を突く「魅力あるランナー」(山田監督)だ。

 全国16強入りした2大会前、1年の控え選手としてベンチにいた大屋選手は「全国レベルでは、自分たちのやりたいラグビーをやらせてもらえない。それでも少ないチャンスをものにしたい」と決意を新たにした。

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/27 14:01)

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