第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県予選V15・新潟工、強さの秘密 短時間、高強度の練習 常に実戦への意識込め /新潟

 第98回全国高校ラグビー大会(日本ラグビー協会、毎日新聞社など主催)が27日、東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。県代表の新潟工は15大会連続43回目の出場となる。県予選では準決勝まで、全ての試合で無失点で勝利し、破竹の勢いで15連覇を果たした。花園での全国大会を前に、さらなる成長を続ける新潟工の強さの秘密に迫った。【北村秀徳】

 新潟工は1939年創立、47年ラグビー部創部の県立校。OBには現役の日本代表、稲垣啓太選手(パナソニック所属)がおり、現在部員42人が所属している。

 花園開幕まで1カ月を切った3日、同校のグラウンドを訪れると、「全国(大会出場校)のディフェンスはそんなものじゃないぞ!」。樋口猛監督の厳しい指摘と、呼応する選手たちのかけ声が響いていた。

 この日は攻撃陣、守備陣に分かれ、相手の動きに合わせて多彩な攻撃を仕掛ける練習や、グラウンドに立てられたコーン標識の間を往復する走力メニューが行われた。一つのメニューが終わると監督からは「30秒後、次のメニュー行くぞ!」の鋭い声。メニュー間の水分補給や選手間での相談は30秒間と決められている。

 30秒という時間は、試合中、相手チームにトライを決められてからキックを処理し、再び試合へと駆け出すまでの時間を意識しての設定だという。「限られた時間で、水分補給も、次のプレーの確認も過不足なくできなければいけない」。日々の練習にも、常に実戦への意識が込められていた。短時間、高強度の練習を徹底する。この日もウエートトレーニングを含め2時間半ほどだった。

 「当たり前の積み重ねです。きつい試合になってくるほど、基礎の部分がものを言うのです」と樋口監督は語る。特段変わった取り組みをしているわけではないが、セットプレー、スクラム、ラインアウトなど、基本の繰り返しが安定した勝率を支えている。

 来る花園での全国大会、1回戦の相手は大津緑洋(山口県代表)。その先には、関東シードの強豪・茗渓学園(茨城県代表)が控える。チームとしての最高記録は2016年、明大中野(当時の東京第2代表)を降しての16強。今年はそれを超える8強をチームの目標に据えた。当時1年ながら試合に出場していたNO8・松田大空(たく)主将とCTB・佐藤歓選手の花園に懸ける思いは強い。松田主将は「チームの士気は上がっている。持ち前の絶対に倒れない、前へ前へ進むプレーでみんなを引っ張りたい」と気合十分。佐藤選手は「相手はどこも県大会を勝ち抜いた強豪。素早いバックスの動きで点を取りにいきたい」と話した。エンジと黒のユニホームが、花園で躍動する日は、すぐそこまで迫っている。

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記事(提供:毎日新聞/2018/12/13 14:03)

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