人物ドキュメンタリー制作を通じて、見たことない世界、新しい発見を届けたい

INTERVIEW 01音楽と映像に没頭する学生時代

大学時代は寝ても醒めても音楽一筋。伝統ある合唱団に所属し、指揮者を担当させてもらい、アマチュアでありながら一流の音楽家に指導を受け、セミプロさながらの日々を送りました。その後は、将来の道を決めかね、一年間大学を留年。映像も好きで、将来は音楽か映画の道に進みたいと考えていました。留年中は、映画を見続け、その本数は気づけば400本に上りました。

就職活動では、音楽と映像、この2つの軸を大切にし、在阪の放送局をすべて受けました。その中で、毎日放送を選んだ理由は、ラジオ番組「ヤングタウン」の大ファンだったことと、やはり「1万人の第九」といった良質でスケールの大きな音楽イベントに真面目に取り組んでいるというイメージがあったため、ここなら自分の経験を活かし面白いことができるのではないかと考え入社を決意しました。

INTERVIEW 02厳しい日々の中に、あふれるチャンス

入社後、最初に配属されたのはTV制作の現場。『近畿は美しく』という、ベテランディレクターが揃う番組の担当となりました。現場で新人は自分一人、10年以上のキャリアのある先輩ディレクターに囲まれ、厳しい指導を受ける毎日でした。そんな環境の中、入社半年後には「1本、自分で撮ってみるか?」とディレクターとして、担当をさせてもらえるチャンスがめぐってきました。さらに、入社前から希望していた『1万人の第九』にも1年目から声をかけていただき、新人でありながら多くの事を経験させていただいたと思います。仕事は厳しかったですが、その分、自信もつきましたし、その時期に、取材交渉の仕方、撮影・編集、スタジオ収録の仕方などTV制作に関わる基礎をすべて叩き込まれた様に思います。その後は、東京制作に異動となり『世界ウルルン滞在記』という世界の秘境にロケにいく番組の担当となりましたが、大阪での新人時代に得た自信と経験が、東京での制作にも充分に活きたと思います。

INTERVIEW 03ドキュメンタリー制作を通じて届けたいこと

東京に異動してからは、『世界ウルルン滞在記』を約8年間担当。その後『情熱大陸』のディレクターとプロデューサーを担当しています。どちらの番組も人物に密着するドキュメンタリー形式の番組ですが、私がドキュメンタリー番組を制作していく上で大切にしていることは、「差異」と「共感」のバランスです。『世界ウルルン滞在記』では、例えばジャングルの奥地で裸で暮らす人々などを撮影にいくのですが、見た目も生活スタイルも違う人の姿に、驚きを感じてもらう一方、そんな人たちも、私たちと同じように家族の事や恋愛の事で悩んだりしている点を描く。「この人たちもやっぱりおれらと同じやねんな」と共感できる事が、番組を深く、面白くしてくれると考えています。同じく『情熱大陸』では、その道の一流の人を密着撮影するわけですが「やっぱり売れっ子は違うよね」という部分をきちんと見せなくてはいけない反面、それだけを描いたのでは遠い存在になる。視聴者が自分に置き換えられるような側面も描き、「自分もまた明日から頑張ろう」と思えるための番組づくりが必要だと考えています。ドキュメンタリー番組では、取り上げた人を通して、自分のみたことない世界を見たり、新しい発見ができる点が魅力だと思います。それは、ドキュメンタリー番組に限らず、テレビの大前提だとも思いますね。

みなさんへ一言

私が直接携わった『1万人の第九』『世界ウルルン滞在記』『情熱大陸』などをとってみても、毎日放送は他の局にない良質でスケールの大きな番組をつくっている放送局だと自信を持っていえます。他にはないクオリティを、一緒に追求していきましょう!