情熱大陸extra

12月26日(火) 深夜0時25分

みどころ

バブル経済の崩壊、平成不況、そして小泉政権の経済政策を経て、この二十年で日本のビジネスは大きな変革を遂げてきました。銀行や株式会社が破綻し、海外からは大手ファンドが押し寄せ、IT産業が花開き、良くも悪くも個人や企業の格差は広がったと言われています。21世紀に訪れたビジネス新時代。私たちは如何にして仕事を選び、如何にして生きていくべきなのでしょうか。
 番組では、このビジネス新時代に独自の能力と努力で新たな挑戦を続ける3人の日本人の姿を国内外に追い、その人となりと仕事の魅力を探っていきます。

内 容

以下の3つのキーワードで、既成概念にとらわれずにビジネス界で活躍する3人の日本人の姿を追います。
1:最先端 新しいビジネスの世界を広げながら活躍するビジネスマン
2:女 性 女性ならではの個性と資質を生かして活躍するビジネスウーマン
3:起業家 独自の発想で既成概念を壊して活動する起業家
 
1.マーケティングマネージャー 安藤 穣 (あんどうじょう・32歳)
〜インドIT企業が、世界経済を変え、日本経済を変える〜

 いま世界は、新しいビジネスによって、時差や地域に関係なく同時に動くようになった。例えばアメリカの会社がインドの会社に経理を依頼すると、アメリカ側が夜寝ている間に、インドの会社が作業してくれるのだ。しかも早くて正確に。そのスピードアップがもたらす経済効果は計り知れない。そんな新時代のビジネスを牽引する会社を代表するのがインドIT業界で驚くべき活躍をみせる「インフォシス」。インド南部の町・バンガロールでは、6万6千人の社員が24時間休みなく世界中の企業の仕事を請け負って働いている。
 そのインフォシスが8年前に日本に進出、日本企業に向けて営業を始めた。そこでマーケティング全般を担当するのが、安藤穣だ。今でこそ、東芝、FUJITSU、ソニーといった大手企業と契約し、大手証券会社やメーカーとの交渉も進んでいるが、インドビジネスの躍進に対する日本人の認識はまだまだ低い。「インドは日本のビジネスパートナーである」と理解してもらう為に、インドと日本を往復しながら安藤の仕事は続く。

 
2.M&Aコンサルタント 東 恵美子(ひがしえみこ・47歳)
 〜アメリカビジネス界で最も成功した日本人女性が選んだ<新しい生き方>〜

 モービル石油、マッキンゼー、メリルリンチ、といったアメリカでもトップの企業を二十年間渡り歩き、東京、ボストン、ニューヨーク、シリコンバレー、と移動、その度に確実にキャリアアップをしてきたビジネスウーマンが東 恵美子だ。
 日本人が成功するのは難しいと言われるアメリカで、女性でありながらその地位を確実なものにしてきた東には、プライベートなどほとんどなかった。しかし、結婚して子供をもってからは考えが変わった。大会社での地位を捨て三年前に会社を設立、それまでのキャリアを生かしつつ、家庭で仕事の出来る環境を自らつくったのだ。それだけではない。現在東は、貧困層の高校生の起業家精神を養いながら大学進学実現へと導く学校のためにも活動をしている。「儲けたお金でいかに社会に貢献していくことができるかで、企業や個人の本当の価値が決まっていく。」彼女はそう言い、そのために奔走している。

   
3.会社社長 渡邉美樹(わたなべみき・47歳)
〜外食産業の風雲児が目指すのは、国を頼らないサービス業の真髄〜

 1992年に居酒屋「和民」1号店を出店し、わずか8年で東証一部上場を実現させた外食チェーン・ワタミ。それを率いたのが、創業者であり現在の社長・渡邉美樹である。まだ47歳の若き起業家だ。IT関連の起業家が注目を浴びる中、地に足がついた人物として、経済界からも高い評価を受けている。
 さらに注目すべきは、渡邉の多角的な仕事ぶりだ。まずは介護。従来の介護施設が高価なのにサービスがひどいことを知り、国がやらないなら自分がやる、と介護事業を始めた。そして次は教育。3年前には経営難に陥っていた中高一貫校の理事長に就任し、経営のプロならではの独自の方法で学校の立て直しと教育に取り組んでいる。
 介護でも教育でも、安くてよいサービスで人々の役に立つことを目指す渡邉は常に有言実行。どんな事業を手がけても、サービス業の心意気は変わらない。