あらすじ


〈第5週のあらすじ〉

第21回(8月30日 月曜)
 こどものちひろが失踪して14年後の2002年初夏、母・久美子の事件の時効まであと10ヶ月となっていた。ちひろ(榎本加奈子)は身の上を隠して調査員やホステス、ベビーシッターになりすまし、中野(小木茂光)の身辺を探っていた。そして雑誌記者として中野を取材し、今は広報課長として働いている健一(松田悟志)とも再会し、また取材場所として「けむりや」に連れて行かれるが、だれもちひろとは気づかないでいた。
 一方、奈緒子(岡元夕紀子)の恋人になっていた佳和(涼平)は、主催している劇団の公演を目前にひかえチケット代を持ち逃げされていた。そんな時、偶然ちひろと出会う。

第22回(8月31日 火曜)
 ちひろは、中野の会社の専務・名越(小林すすむ)に仕掛けておいた盗聴器から、秋葉殺しの実行犯が柴田という男ではないかと知る。また、雑誌記者として中野の悪事を暴いた記事を書き、復讐がいよいよ始まろうとしていた。健一はちひろのオフィスに乗り込み抗議をするが、父に対する一抹の疑念も消せないでいた。
 チケット代を持ち逃げされ公演を断念しようとしていた佳和に再び遭遇したちひろは、オズの魔法使いの話をして、夢をあきらめるなと励ます。

 第23回(9月1日 水曜)
  柴田の行方を捜していたちひろは里江という中年女性に行き当たる。過去を語りたくない里江に邪険に追い返されてしまうが、何日も粘ってようやく柴田の出身地を聞き出した。そんな時、再びオフィスを訪れた健一に、ちひろは中野の成功の陰に踏みにじられた家族があるのだと告げる。
 佳和が劇団の稽古とバイトの為過労で倒れているを知ったちひろは、稽古場に見舞いに行くが、看病に来ていた奈緒子に「疫病神」とののしられ、追い出されてしまう。

第24回(9月2日 木曜) 
 公演自体が危ぶまれた佳和の劇団だったが、匿名で150枚分チケットを買ったちひろによって窮地を救われる。そのことを佳和から聞いた奈緒子は「自分が買った」と嘘をつく。
 ちひろは柴田の父親の居場所を突き止め、入院しているという病院に行き柴田ともすれ違うが、お互い気づく由もなかった。
 中野は再びちひろの居場所を捜すようにと名越に命令し、健一も中野の中傷記事を書いた記者がちひろではないかと思い始めていた。

第25回(9月3日 金曜)
 ちひろは柴田の行方を聞き出すために、柴田の父・啓三の面倒を見ていたが、進展のないまま時間だけが過ぎていった。
 佳和の劇団では主役が逃げ出し、代役にとちひろを捜していたが、そのことを知った奈緒子が「自分がやる」と言い出した。しかし奈緒子の演技はお粗末で、団員の不満が爆発してしまう。佳和はなんとかちひろを見つけ出し主役を頼むが、復讐に身を捧げたちひろは断る。その帰り道、ちひろの背後に刃物をもつ人物が忍び寄っていた・・・。