コーヒー好きにはつらいコーヒー豆の高騰。私たちに身近なお店でも値上げが相次いでいます。急激な値上がりの背景には何があるのでしょうか?

 大阪市西区にある「タカムラワイン&コーヒーロースターズ」。世界各国から取り寄せたコーヒー豆の販売やドリンクの提供を行っています。価格は1杯350円から。店内で焙煎した豆で入れた本格的なコーヒーを楽しめます。

 近年の値上げについてコーヒーファンからはこのような声が。

 「友だちとカフェとか来るときはあまり値段とか気にしないので、高くなっているなとかは思わなかったです」
 「めちゃめちゃ飲んでいます。1日に3杯くらい。価格高騰しているのでコーヒーも仕方がないのかなと思ったりはするんですけど。(Q1日3杯飲むとなったら…?)かさみますね、大変」

 仕入れの担当者は、コーヒー豆の高騰は2021年ごろから始まったといいます。

 (タカムラワイン&コーヒーロースターズ 岩崎裕也さん)「ブラジルの産地の霜枯れというか、霜がおりたところから相場の値動きが始まったんですけれども、3年くらいで1.5倍くらい上がっていると思います。総合的(世界的)に結構上がってるんですけれども、ベトナム産の値上がりが顕著なのは本当に最近ですね」

 コーヒー豆の値上げは身近なところにもすでに影響が。スターバックスでは今年2月に飲料を4円~28円(税抜き)値上げ、セブンイレブンでは3月に10円の値上げが行われ、レギュラーサイズが110円→120円になりました。さらに5月22日にはモスバーガーがブレンドコーヒー全サイズを10円値上げすると発表。

 タカムラワイン&コーヒーロースターズでは今後、単純な値上げではなく、付加価値で勝負したいと話します。

 (タカムラワイン&コーヒーロースターズ 岩崎裕也さん)「新しくオリジナルでブレンドコーヒーを作ったりとか、加工品、カフェラテベースとかコーヒーゼリーだったりとか、お客さまが楽しめる付加価値をつけて新しい商品を生んでいこうかなというような方針ですかね」

 専門家はこうしたコーヒー豆の値上がりの背景には複合的な要因があるといいます。

 (楽天証券経済研究所・コモディティアナリスト 吉田哲さん)「主要なコーヒーの生産地において異常気象の影響で生産量が減ってしまう。新興国と言われている中国やブラジルなど人口が大きく増えている国でぜいたく品を望む人が増えてきていると」

 さらに、今後も値上がりするとみてコーヒー豆市場に投機マネーが流入していることや、労働力に見合った対価を支払うフェアトレードの普及、ここ最近の円安なども要因になっているといいます。その影響を受けているのは消費者だけではなく…。

 (楽天証券経済研究所・コモディティアナリスト 吉田哲さん)「喫茶店の倒産件数というデータがありまして、これを見ていくとコロナ禍が始まった2020年の倒産件数に比べて2023年はもっと多いんです。一般の方々がコーヒーを飲む頻度が下がってしまう影響もあるし、お店にも大きな影響が出ていますので、困った状況だと思います」